安倍元首相の「国葬」に16億6000万円。官房長官が概算を明らかに【内訳一覧】

松野博一官房長官が「国葬」にかかる費用の概算を会見で明らかにしました。
記者会見する松野博一官房長官=9月6日午前、首相官邸
記者会見する松野博一官房長官=9月6日午前、首相官邸
時事通信社

9月27日に日本武道館で予定されている、安倍晋三元首相の「国葬」に16億6000万円ーー。

松野博一官房長官が9月6日の会見で、全体の費用の概算を明らかにした。

政府はすでに、会場の設営費やバスの借り上げ料などとして、2022年度予算の予備費から約2億5000万円を支出することを8月26日に閣議決定している

6日の会見では、この約2億5000万円に加え、警備費や海外からの要人の受け入れに関する費用などで14億1000万円程度を見込んでいることを明らかにした。合計で、約16億6000万円程度となる。

政府はこれまで、来日する要人の数が不確定であるなどとして経費を明らかにしてこなかった。

松野氏は会見で「先日総理からもお話があったように、丁寧な説明を尽くすという観点に加え、これまでの各国からの連絡状況を踏まえ、海外から190以上の代表団が参列し、その中で特別の接遇を要する首脳級等の代表団の数が50程度と見込まれることから、これを仮定するとともに、そうした要人が多数集まる行事に対する警備体制を一定の規模で仮定すること等により、あえて現時点での経費の見込みをお示しをしたい」と語った。

また、今回14億1000万円と試算された警備などにかかる経費は「すでに成立をしている今年度予算の中で対応する」とも述べた。内閣府の担当者によると、予備費ではなく各省で計上された既定予算で対応できる見込みだという。

これまで判明している予備費での対応のほか、松野氏が会見で明らかにした経費の一覧は次の通り。

【16億6000万円の内訳一覧】

▼2022年度予備費から 2億5000万円程度

(内訳)

・会場の設営費など 約2億1000万円

・会場やバスの借り上げ料など 約3000万円

▼警備に要する経費 8億円程度

(内訳)

・道府県警察からの派遣のための旅費などの部隊活動や超過勤務手当に関わる経費 5億円程度

・車両等の装備資機材や待機所の借り上げの装備費 3億円程度

▼海外要人の接遇に要する経費 6億円程度

(内訳)

・海外要人の日本滞在中の車両の手配や空港での受け入れ体制の構築など 5億円程度

・接遇要員として一時帰国させる在外公館職員の出張のための旅費 1億円程度

▼自衛隊の儀仗隊等の車両借り上げ費など 1000万円程度

ひとりひとりが、サステナブルな地球環境の中で、自分らしく生きていくためにーー。

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