色紙1枚170万円超えも…『あしたのジョー』作者ら参加のチャリティオークションが大盛況。売上は「国境なき医師団」へ

記事末尾にて、146枚の色紙の出品スケジュールを紹介しています。

日本漫画家協会が始めたオークションが大きな注目を集めている。

同協会は、会長で『あしたのジョー』作者のちばてつやさんや有志の漫画家ら、総勢110人が書き下ろした色紙146枚を、10月23日までの期間に順次「ヤフオク!」に出品する。

落札価格から手数料等を差し引いた全額を「国境なき医師団」へ寄付するという企画だ。「『マンガDE平和』チャリティオークション2022」と名付けられている。

太平洋戦争の時期に子ども時代を生きたちばてつやさんは、8月15日の「終戦の日」に自らの体験や実感を踏まえて次のようなコメントを発表し、漫画家らにチャリティオークションへの参加を呼びかけていた。

「世界を見渡すといつでもどこかで戦争や紛争が絶えません。飢えに苦しみ薬がなくて死んでいく人々が数知れず。我が日本では、平和だから漫画が描けるし読んでもらえる。そんな今だからこそ、何かできることはないかといつも考えていました。これはそんな思いから有志で始めたチャリティです」

1枚100万円超の高値に。漫画家らも驚き

人気漫画家がコラボした色紙も出品され、『あしたのジョー』と『はじめの一歩』のキャラクターが共演した豪華な1枚もある。

10月5日午後5時現在、3日から出品されている全17枚の色紙のうち高値がついているものから、▽ つくしあきひとさん『メイドインアビス』(175万5000円)▽村田雄介さんと稲垣理一郎さん(原作者)『アイシールド21』(105万2000円)▽森川ジョージさん『はじめの一歩』とつくしあきひとさん『メイドインアビス』のコラボ(100万2000円)ーーと続く。

出品した漫画家らは「オークション、なんだかえらいことになってて声出たそす」(つくしあきひとさん)、「とんでもないことになっている。確かにこの世に二つとない一品でございますが、皆様無理のないよう楽しんで下さい」(森川ジョージさん)、「チャリティ色紙、すごいことに。ありがとうございます!」(稲垣理一郎さん)などと反響に驚くコメントを、自身のTwitterで投稿している。

活動資金の9割、個人や民間からの寄付

国境なき医師団のホームページによると、2021年には72の国と地域で、約4万6000人のスタッフが活動した。

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでの支援も展開しており、2022年9月時点で約120人の外国人派遣スタッフと約500人のウクライナ人スタッフが医療面の援助に当たった。

医療列車を使って前線に近い地域の病院の患者を受け入れに余裕のある地域の病院へ搬送したり、心のケア、移動診療、医療物資の提供などに取り組んだりしているという。周辺国のベラルーシ、ポーランド、ロシアでも医療援助をおこなっている。

こうした活動資金の9割以上が個人をはじめとする民間からの寄付だという。国境なき医師団は「資金の独立性を保つことで、いかなる権力からの影響も受けず、自らの決定で必要な場所へ援助を届けることが可能になる」としている。

146枚の色紙は3つの期間に分けて出品される
146枚の色紙は3つの期間に分けて出品される
日本漫画協会のホームページより

♢ ♢

ひとりひとりが、サステナブルな地球環境の中で、自分らしく生きていくためにーー。

ハフポスト日本版は「SDGs」「多様性」「働き方」の三つのテーマを大きな柱としています。時事ニュース、企画特集や個人の声を拾い上げるオピニオンなど多様な記事を発信し、ハフポストの記事から会話を始めること、多くの関係者と協力しながら社会問題を解決することを目指していきます。