ウィンブルドンが白い下着の規則緩和を議論。元選手ら生理中のストレス訴え 米メディアなど報道

「全身真っ白な服を着て、(大会期間の)2週間の間に生理がこないよう祈らなければならないことに、精神的なストレスがかかることは言うまでもない」。選手らが精神的な負担感を訴えていました

テニスの4大大会のひとつ「ウィンブルドン選手権」が設けている、下着を含めて白い服装の着用を求めるドレスコード。

生理期間中も白い下着を身に付けなければならない不安やストレスを訴える選手らの声を受け、規則の緩和が議論されているとCNNなど複数のメディアが報じた。

7月にあったウィンブルドン選手権決勝で戦ったエレーナ・リバキナ選手とオンス・ジャブール選手。小さなロゴ以外は白色で統一されている
7月にあったウィンブルドン選手権決勝で戦ったエレーナ・リバキナ選手とオンス・ジャブール選手。小さなロゴ以外は白色で統一されている
Simon M Bruty via Getty Images

「女性の健康を優先」その方法を議論

CNNは11月8日、ウィンブルドンを主催するオールイングランド・ローンテニスクラブ(AELTC)が同メディアに寄せた声明の中で「女性の健康を優先し、個々のニーズに基づいて選手をサポートすることは、我々にとって非常に重要です。私たちは、WTA(女子テニス協会)、メーカー、医療チームとそれを実現する方法について議論しています」と述べたと報じた

euronewsも同じ内容の声明とともに、2023年の大会までに女性に白い下着を着用させるという長年の規則を変更する見込みだと報じている。

ウィンブルドンの服装規定では、選手は男女を問わず、ユニフォームや靴、リストバンドや帽子に至るまで、ロゴや幅1センチ以内の縁取り以外はすべて白色でなければならない。インディペンデントによると、この規定が設けられたのは、色付きの生地に汗染みが目立つことを避ける目的があったという。

メダリストも「精神的なストレスがかかることは言うまでもない」

近年、こうした厳しい服装規定に対して、声を上げる選手らも出ていた。

リオデジャネイロオリンピック金メダリストのモニカ・プイグさん(プエルトリコ、6月に引退)は5月、自身のTwitterで「全身真っ白な服を着て、(大会期間の)2週間の間に生理がこないよう祈らなければならないことに、精神的なストレスがかかることは言うまでもない」と述べた。

プイグさんのツイートは、ポッドキャストの番組で女子テニス選手の生理によるストレスが話題になったことを受けたものだった。

オーストラリアのダリア・サビル選手もオーストラリアメディアThe Daily Ausに対し、ウィンブルドンのドレスコードを理由に選手権前後に生理期間をずらさなければならなかったことを明かした。

2022年のウィンブルドン選手権では、ルーマニアのミハエラ・ブザルネスク選手が試合前に下着を着替えるよう命じられた。

Newsweekによると、黒色のスポーツブラが透けて見える可能性があり、規則に違反していたというのが理由だったという。同選手はコーチのブラと交換することを余儀なくされた。

テニス界のレジェンドも「真っ白な服、常に心配していた」

こうした中、グランドスラム優勝39回を誇るアメリカのビリー・ジーン・キングさんがこの問題について声を上げた。

WTA(女子テニス協会)の初代会長をつとめ、女性運動を引っ張ってきたキングさんは「私たちの世代は、いつも真っ白な服を着ていたので、常に心配していた」と11月8日のCNNの記事の中で述べている。