線状降水帯とは何か?台風13号の影響で東京や千葉で発生。大雨・集中豪雨の発生要因、甚大な災害の恐れも

線状降水帯は大きな水害を引き起こす要因となっています。

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集中豪雨が発生する要因となり、各地で甚大な被害を引き起こしている「線状降水帯」。

台風13号の影響で、東京都や千葉県で9月8日朝に発生しており、気象庁は「命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています」と発表している

気象庁は5月から、「顕著な大雨に関する気象情報」について、これまで発表基準を実況で満たした時に発表していた情報を、予測技術を活用して最大で30分程度前倒しして発表している

線状降水帯とは?

線状降水帯のメカニズム気象庁のホームページより
線状降水帯のメカニズム気象庁のホームページより
ウェザーニュース

気象庁のサイトによると、線状降水帯とは、発達した積乱雲が列をなして数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することによって、大雨が発生する地域のこと。長さ50~300km、幅20~50kmにも及ぶ。発生のメカニズムには未だ解明されていない点も多いとされている。

コトバンクによると、1990年代から集中豪雨が発生した際に線状の降水域がしばしばみられることが指摘されていた。2014年8月の豪雨による広島市の土砂災害以降、頻繁にこの用語が使われるようになったという。

最近では、2017年7月の九州北部豪雨、2018年7月の西日本豪雨、2020年7月の熊本豪雨でも線状降水帯の発生が確認されている。

ウェザーニュースによると、台風13号は9月8日の午後には東海から関東に接近・上陸する可能性が高まっており、上陸前に雨がピークとなると予想されている。

台風13号の影響で、9月8日午前8時前には東京都で、10時には千葉県で「線状降水帯」が発生しており、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いていることから、気象庁は「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。

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