はすみとしこさんへの賠償命令が確定。伊藤詩織さんの中傷イラストを投稿 最高裁

伊藤詩織さんを中傷するイラストの投稿で名誉を傷つけられたとして、損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は漫画家はすみとしこさんの上告を退ける決定をした。
最高裁判所=2023年1月、東京都千代田区
最高裁判所=2023年1月、東京都千代田区
時事通信社

性暴力被害を公表したジャーナリストの伊藤詩織さんが、自身を中傷するイラストをTwitter(現在のX)上に投稿され名誉を傷つけられたとして、漫画家のはすみとしこさんに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷は、はすみさんの上告を棄却する決定をした。14日付。

はすみさんに110万円の賠償を命じた二審の東京高裁判決が確定した。

二審判決によると、はすみさんは2017〜19年、伊藤さんとみられる女性や、「枕営業大失敗」などと書いたイラストなど5件を投稿した。

はすみさんの投稿やイラストの表現について、伊藤さんの社会的評価に与える影響が大きい上、「名誉権及び名誉感情の侵害の程度が著しく、被控訴人が被った精神的苦痛の程度は多大なものというべき」だと判断。

二審判決では一審の88万円から増額して110万円の支払いをはすみさんに命じた。

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