新海誠監督の代表作であるアニメ映画『秒速5センチメートル』の公開から17年が経った。新海さんは3月3日、公開当時使わなかった“幻のポスター”をXに投稿した。
『秒速5センチメートル』は、2007年3月3日に公開された作品。タイトルは「桜の花びらが舞い落ちる速度」を意味し、小学校卒業後に離れ離れになった、互いに惹かれ合う男女の時間と距離による変化を、短編3本の連作アニメーションで描いた。
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最終章で流れる山崎まさよしさんの主題歌「One more time, One more chance」の切なくも美しいメロディーが物語を彩り、日常風景を緻密な描写によって叙情的に映し出した、新海作品の中でも根強いファンの多い人気作だ。
「桜の季節まで、今年ももうすぐですね」とのコメントと共に紹介したポスターの別案は、雪が降りしきるなか、柔らかな光に包まれた桜の木に向かって歩く篠原明里と、その後ろ姿を見つめて雪の中を歩く遠野貴樹が描かれている。
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この投稿に対して「刺さる…」「人生を表しすぎている」「作品の切ない雰囲気が出ていて素敵です…」などと反響が広がった。また、映画公開から17年の月日が経ったことについて、「17年はさすがに嘘だろ…この前だろ…」「もうそんな前になるのか…」などと驚く声もあった。
『秒速5センチメートル』は、作品のモチーフである桜にちなんで「桜前線上映」と題し、3月29日から西日本〜南関東、4月12日から北関東〜北海道の劇場へと、南から北へ向かって全国106館(順次追加予定)で限定上映される。