現在、世界には路上で生きる子ども達「ストリートチルドレン」が1億~1億5000万人いると考えられている(正確な人数は把握されていない)。これは世界の子ども人口の約8.4%にあたり、実に12人に1人の子どもは路上での生活を強いられている計算になる。
「1日1㌦以下での生活」「栄養不良」「感染症」「一般市民や警察からの暴力」「教育機会の欠如」...日々、様々な問題やリスクと隣り合わせで生きている彼らストリートチルドレン。
その一方で、彼らの生き方の「力強さ」には、先進国日本に生きる我々も学ぶべき所があると言えるかもしれない。そんな彼らストリートチルドレンの生活を、写真を通して見つめたい。
駅で働く子供たち。電車から降りてきた客に群がり、荷物を運ばせてもらうようにお願いする。チップとして賃金を稼ぐ。一回で20円~30円(photo by 原貫太)。
一つの駅だけでは得られる仕事が不十分なため、彼らストリートチルドレンは電車に乗って駅と駅を往来する。電車の屋根に乗って移動する子供たちもいる(photo by バングラデシュ国際協力隊)。
ゴミ集めの仕事に従事する子ども。集めたゴミを一か所に集め、その後まとめて廃品回収業者に受け渡す(photo by 原貫太)。
青空教室(屋外で行う簡単な非公式学校)の休み時間にチェスを楽しむ子ども達。ここに通う多くの子ども達は親元を離れて生活しており、普段は駅で寝泊まりしている(photo by バングラデシュ国際協力隊)。
青空教室での授業の様子。年上の子どもが、年下の子ども達に勉強を教えている。ここにいる子ども達は年上の子ども含め、皆ストリートチルドレンと呼ばれる子ども達だ(photo by 原貫太)。
学生NGOバングラデシュ国際協力隊のプロジェクトにて、前に出て堂々と自分の意見を発表するストリートチルドレンの子ども(photo by 原貫太)。
青空教室の前で一列に並び、点呼を受ける子ども達(photo by バングラデシュ国際協力隊)。
カメラを向けると、笑顔を振りまいてくれる子ども達(photo by バングラデシュ国際協力隊)
【お知らせ】
毎年6月12日は、国連の定める児童労働反対世界デーです。バングラデシュ国際協力隊は、6月10日(金)13:00~14:30、早稲田大学公開講座「児童労働問題を考える ~ストリートチルドレンと子ども兵~」を開催します。入場料無料、学生・一般問わずご参加いただけます。詳細はこちらよりご覧ください!
記事執筆者:原貫太(早稲田大学4年/学生NGOバングラデシュ国際協力隊 第一期代表)
Twitter:https://twitter.com/kantahara
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(2016年6月6日 原貫太ブログ「6月12日は児童労働反対世界デー!-力強く生きるバングラデシュのストリートチルドレンたち」より転載)