020 | メキシコのタラウマラ族に学ぶ、裸足で走るトレイルランニング。

トレーニングを長く続けるためには、自分に合ったメニューを探し、アレンジしていくことが大切。ここに登場するカラダにいいこと実践者は、仕事の合間に、また日課をより楽しくと、個性溢れるメニューを実践しています。

トレーニングを長く続けるためには、自分に合ったメニューを探し、アレンジしていくことが大切。ここに登場するカラダにいいこと実践者は、仕事の合間に、また日課をより楽しくと、個性溢れるメニューを実践しています。信じて続けてきた人が薦める、簡単鍛錬法。

「6年くらい前から走り始めたんですが、お店を始めた頃から段々走る回数が減って来たんです」。そう話してくれたのはOnEdrop cafe.代表の小松俊之さん。しかし2年ほど前に『BORN TO RUN』という本に感化されトレイルランニングを始めたという。「アメリカでベストセラーになった本で、"走ると足が痛くなるのはなぜか?"という研究をしている作者が辿り着いた、メキシコのタラウマラ族という部族にまつわる話なんです。彼らは優れた長距離ランナーなんですが、裸足やワラーチという古タイヤで作られたサンダルで走るんです」。本を読んだ小松さんは自分自身も裸足で走ったりワラーチを作ったりするようになった。「そうするといくらでも走れそうな気がしてくるんです。そこからランアディクトになっていきました(笑)」。実際に本の舞台となったレースにも出場した。「メキシコの秘境といわれる渓谷にも関わらず、世界中からランナーが集まってきて、不思議な感じでした。本当に本の中にいるような」。そこでタラウマラ族の人や世界中のランナーと共に80kmの渓谷を走った。「タラウマラ族の人はワラーチで民族衣装のまま走るんです。民族衣装を着たおばちゃんたちも足が速いんですよ(笑)」。小松さんにとって走ることは生活の一部になっている。「都内にいても歩いたり走ったりしています。15kmあったとしても"15kmしかない"という発想になってくるんです。」時には大会に出て長い距離を走ることもある。「走ることは映画を見たり音楽を聞いたりすることと変わらない行為になってきました。でもたまに非日常的なところに飛び込んでいって挑戦もしています」。

小松俊之

●こまつ・としゆき/1969年、新潟県生まれ。2009年、岩本町にOnEdrop cafe.(ワンドロップカフェ)をオープン。店内外で新たな「出逢い」を生み出す各種イベントを開催している。

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(「からだにいい100のこと。」より転載)