「明日から絶対に役に立つ!男女4名、百花繚乱ブロガー議員対談」Part3では、もう少しテクニックに関するアドバイスとして、「毎日更新し続けるためのコツ」「ブログを継続する中で起こり得る『炎上』というリスクへの対応策」について、それぞれのご経験を踏まえて語っていただきました。
(前回までの記事はこちら)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
高畑 初心者の方に、毎日ブログを更新し続けるうえで、こういう方法で苦労がなくなった、というような継続するためのコツなどアドバイスをいただけますか?
青木 ブログを毎日書くのは、もちろん大変ですけれども、「青木かのチャンネル」という紙ベースの情報誌を出すときに、ブログを書いていると、すごく楽です。毎日の記事の中から自信のあるものをピックアップして、少しボリュームを変えるだけで頻繁に出すことができますから。
おときた すぐに議会質問にも応用できるし、ストックだと思えばいいんです。前もって予習し試験前に勉強するよ、という感覚ですね。
高畑 考え方を変えるということですね。余計なブログを書くという認識じゃなくて、他にそれらを活かす何かがあって、そのために書いていると。
水野 私の場合、趣味というか、SNSが好きなんです。手軽ですし。
おときた 習慣になっちゃうと、きつくないですよ。それと15分で書くと決めたら時間を決めるとか。私は夜書くんですが、一日の終わりに書くと、まとめにもなります。
高畑 1記事、15分くらいで書けるんですか?
おときた その通りには書けないですけれども、でも、15分だと思っているんです、私は。15分で書けると思えば、書くじゃないですか。結局オーバーするんですけれど、15分だけ今日1日残しておけば書ける!と思い込むようにしているんです。
中妻 私は15分で書くものは、Facebookとかに書いてしまう。ブログ書こうと思ったら、2時間はかかりますから。
全員 すごい!(笑)
中妻 どんなに少なくとも2時間はかかる。へたすると、もっとかかっています。脳に浮かんだものをそのまま書くなら15分で書けますけれど、大雨の浸水記事の場合など、材料がある...。こういうものについて書けるんじゃないか、と手書きで全体の構成を考えて...。写真も集めてきて、とやっていれば、2時間くらいは簡単に経ってしまう。
全員 ホントにすごい!
水野 ということは、大きな問題しか記事に書かないということですよね。
中妻 そういうことです。
おときた 私は、公人なのに不正確な情報を発信した、とよく怒られるんですけれども、完全な間違いは謝罪訂正しますが、基本的にはしなくていいとも思っていて...。というのは、視察にいったときに、すごくリアルな話を聞いて、すごい!なるほど!と思ったとき、私がそれをリアルに書くから、読者からすぐに指摘が入る。それで、違う見方もあるのね、と自分を修正していく。
お互い創り上げていくものじゃないかと思うので、不十分な情報でも割と出していいというか、それこそ政治はリアルなんじゃない?と思っているんです。間違ったこと書けないから調べて調べて、ということをしないというマインドがあるから、結構気軽に書けるのかなと思います。
水野 結構指摘されませんか?
おときた めちゃくちゃされますね。
でも、情報を出したらメリット・リターンは大きいし、本来2時間かかることを15分で書いてパッと出すと、朝にはたくさんの情報が来ている。調べていたら一日かかったであろうことが、寝てたら手に入っちゃった!という感じですね。
高畑 読者の反応をアップすることを考えると、いいものだけではなく、炎上もありえますよね。炎上については、皆さんどのような考えをお持ちですか?
中妻 私の場合、間違ったら謝ればいいと思っていたタイプだったんですが、単語一個で炎上しまして...。Twitter上で謝った回数だけでも300回以上。一晩中謝罪を書いていたんです。結局、仕事量的にありえないレベルになってしまって。
事のなりゆきを全体として見てもらえればいいんでしょうけれども、Twitterの性質上そうはいかず、単語一個の破壊力のすごさを知りました。それからは、かなり内容を選択するようになったんです。私の場合、Twitter上では、Facebookページの連動記事くらいしか出さないです。
高畑 言ってはいけない単語ですが、中妻さんの気持ちはよくわかります。
水野 私は炎上すると、すぐに週刊誌に載るタイプで、この間も事実ではないことが見開きに載ってしまったんです。でも、誰ひとり、批判やクレームはなかったですね。読者の人たちが、私たちはブログを見ているから水野さんがちゃんとやっていること、それを売った方が悪いということをわかっている、と言ってくれる。4年間ブログで、地域のために活動したことなどを書いていたので、それがすごく自分の自己防衛になりましたね。
中妻 水野さんは100%非がないですから。
高畑 載せた側は、それがねつ造されたものでも載った時点で勝ちなんですよね。でも、ブログをやっていれば、「それは違いますよ」といえる。自分で弁明や謝罪ができる、というのはすごく有効ですね。
おときた 私は、2ちゃんねるのノリでLGBTの差別発言をしたことがあって、そのときは1回謝罪文を出しました。あとは個別には答えなかったんですけれども、そのあとにLGBTの団体に逢いにいったり、一緒に政策を出したりしたんです。そして、それをまたどんどんネットでアピールしていった。その結果、今は感謝しているという人が増えて、さらにその人たちがその情報を発信してくれたので、リカバーできましたね。
高畑 それはすごい。炎上に対する考え方を持って、しっかり対策されているんですね。
(Part4に続く)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いつ、どのようなきっかけで起こるかわからない炎上、ブログ初心者にとってはとても気になるポイントでしょう。中には、炎上を恐れてブログの開設を躊躇している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、Part4では、炎上というリスクを踏まえた上で、これからブログを始める方へのアドバイスをいただいています。さらに、「ネット票が与える選挙への影響力」についてもお尋ねしました。
【バックナンバー】