こんにちは!今回初めてKitchHikeのHIKERとして体験した、ひでと申します!
今回は、私のKitchHike体験はもちろんですが、どのような方がCOOKをやっていらっしゃるのかということも含めて、ご紹介していきたいと思います♪
今回選んだのは、日本でも最近おなじみのインド料理。インド料理レストランではインドカレー、ナン、シシカバブーなどと大抵メニューも味も似通っているイメージがあったのですが、実際のインドの家庭ではどのようなお料理が食べられるのか気になっていたのでCOOKモウスミ (Mousumi) さんのお宅にお邪魔することに決めました!
笑顔の素敵なモウスミさん、エンジニアをされている優しい旦那さまと、飛切りの笑顔で迎えてくれたイーバンくん。
休日ということもあって、川崎駅は非常ににぎわっていました。お互いの携帯電話の番号を交換していたこともあり、比較的スムーズに会うことができましたが、これからKitchHikeに参加される方はぜひ、事前にお互いの連絡先を交換しておくことをお勧めします。ちなみに私は、自分のルックスを携帯のテキストで待ち合わせ前にお知らせしておきました。
日曜日の川崎駅前は人混みが多いです。ちゃんとモウスミさんとお会いできるかちょっとドキドキしていました。
近くの商業施設内にあるスーパーで今日のお料理に使うお魚を調達!日本に住まれて9年、川崎には7年目ということでこんな人ごみでも非常に慣れていらっしゃいます。
本日のお料理に使うお魚はいったい何でしょう!?作る前からこうして食材の買い物からご一緒にできるのも楽しいです♪
買い物を終えて、お宅にお邪魔しました!
現在は4歳の息子さんと旦那さんの3人暮らしですが、なんと11月に第2児のご出産予定だそうです。人懐っこい息子さん、イーバンが可愛くお出迎えしてくれました。きっといいお兄ちゃんになれるね。彼は現在日本のインターナショナルスクールに通っているそうで、日本語とヒンディー語が分かるそうです。ご主人はエンジニアのお仕事で日本語もある程度ご存知そうでした。
人なつこいイーバンくん!ここは日本ではなく、まるで本当にインドのご家庭にお邪魔した気分です。
お台所にお邪魔します。出ました、スパイスの多さ!!さすがインド。ちなみにこれはほんの1部にしか過ぎません。1つ1つ種類が違っていて、料理によって使い分けているそうです。このようなスパイスは専門店で仕入れるそうですが、輸入品なので値段はインドで買うよりは高め。でも本場の調味料を使うからこそ自国の味が再現できるのですね。
これだけの量があると、圧巻ですね。ベーシックなスパイスだけでも、勉強してみたくなりました (笑)。
全てが全て、専門店から買い付けたものではありません。例えばこのボトル、何が詰まっていると思いますか?実はこれ、ガーリックとジンジャーのペーストです。1:1の配合で摩り下ろしたものをストックしているそうです。料理の味付けにより奥行きを出したいときに加えるそう。
インドの家庭料理に必須の手作り調味料といったところでしょうか。ニンニクと生姜がポイントなんですね。
とにかくスパイスをガンガン入れていくのかと思いきや、意外とシンプル。今回頂いたカレーはマスタードに水をすこし加えてペーストにしたものとターメリック、そして先ほど紹介したジンジャーとガーリックのペースト、塩です。通常マスタードオイルを使うそうですが、私が食べやすいように、また自宅で再現することも考えてオリーブオイルに変更してくれました。
本日のカレーの主役である魚を丁寧に調理してくださっています。
使う食材にはちょっとしたこだわりがあるようでした。例えばタマネギ。今回は紫タマネギを使っていました。より、インドの味に近づき、彩りも普通のタマネギより美しいからだそうです。また、今回の料理に使ったお魚もそうで、なるべく身が甘いものを選ぶように心がけていました。モウスミさんいわく、日本のお魚は全般的にインドのものより塩味が強いそうです。味が淡白な白身を選ぶのがより美味しく頂くためのポイント。
白身魚もスパイスであっという間にカレーの色に変身!玉ねぎもいい具合に火が通り、おいしそうな匂いが。
カレー作りが一段落したのでお皿に移動。日本のカレーよりとろみが少ない印象。早く食べたい!
さて、お次は付け合せのヨーグルト。インド料理レストランに行ったとき必ず置いてあるラッシー。ナスを使って、お食事っぽくもあり、デザートとしても楽しめ、これまた絶品。
ラッシーに使うヨーグルトは市販のプレーンのもの。そこにお塩とチリを加え、オリーブオイルにクミンや香り付けのためのインドならではのスパイスを入れてフライしたものと揚げナスを投入。素揚げされたナスは甘みが増していてそのままでも美味しいので味付けはしません。仕上げにパクチーを投入。
ヨーグルトに揚げナスという組み合わせには最初驚きましたが、さわやかな後味でとっても美味しかったです!
そして主食はお米。レストランに行くと大抵の人はナンを頼んでいるイメージがあるけれど、今回はインディアン米をいただきました。お米そのものが持っている味が違って、日本のお米と違うのは一目瞭然。甘みを引き出すためにドライレーズンを入れ、ピスタチオとカシューナッツを加えて炊き上げました。
テーブルで食事が出来上がるのを待つのも楽しみの一つです♪
たくさんの全く見当もつかないようなスパイスやオイルを使うイメージがあったけれど、実際、今回頂いたカレーは今まで食べたインドのカレーの中でもっとも油分が少なく、でも味に奥行きがあったと思います。レストランで頂けるお料理ももちろん立派なインドの料理だけど、そのほとんどがナン主流でお米は日本のお米を使っているところも少なくない。また、お魚よりチキンとかマトンといったお肉を使ったカレー屋が目立つ気がします。インドも大きな国なので東西南北、地域によって味や使う食材も変わってくるそうですが、なかなか外食ではその違いに触れたりすることってできない気がします。
東インドオリッサ州の主食はお米なんです!このお米料理は病み付きの味です。
モウスミさんは今回もてなしてくれた料理のほかにもたくさんのレパートリーをお持ちでした。でも、お料理をちゃんと始めたのは日本に来てからだそう。全くの異文化を持つ国に住むことになった9年前。新しい生活に慣れなければならない状況と襲う孤独感から逃れようと台所に立つようになったのがきっかけだそうです。
モウスミさんの料理をいただきながら、今日は本当にいろいろなお話が聞けました。
「インド人同士のコミュニティーをしっかり作って行きたいのはもちろんだけれど、私の国の料理を食べたいって思ってくれる日本の方とも、もっと仲良くなりたい。」
と、彼女は言っていました。
都内で最高に楽しいプチ海外旅行を味わえた気分です!
また近いうちに、楽しい会話とともに、美味しい料理と学びを受けに、モウスミさんの食卓を訪れたいと思います!
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(「KitchHike マガジン」より転載)