世界の家庭料理を旅しよう!こんにちは、KitchHike編集部のちえこです!
今日は、プルニマさんのネパール料理をキッチハイクするために亀戸にやってきました!
■ネパール料理は身体に良い!
ネパールは、上は中国、下はインドに挟まれているエベレストがあるあの国です。
実は、東京にあるインドカレー屋の店員さんの多くはネパールの方だったりするそうです。
ということは、ネパール料理とインド料理ってそんなに変わらないのかな?
ネパール料理とインド料理はちがいますよ〜と教えてくれたのは、笑顔の素敵なプルニマさん。
初めてお会いするのに、その屈託ない笑顔でいっきに緊張がとけました。
ネパール料理はインド料理みたいにスパイシーではなく、インド料理ほどファッティではない。
つまり、身体に良いヘルシーフードなんだそうです。
プルニマさんは、ご自宅のそばで、ネパール居酒屋を営んでいるそうです。
ネパール居酒屋......?
「覗いて行って〜」と、プルニマさんの後を着いて行くと、亀戸駅から徒歩3分の飲み屋横町の一角に、カウンター席とテーブル席のある居酒屋がありました。
けれど、店内の装飾、メニューは全てネパール色!
そこからびしびし伝わる空気は、まさにネパール居酒屋でした。
お店のイチオシは、「モモ」というネパール餃子だそうで、今日これから作ってくれるそうです!
ご自宅に到着するとドアを開けて優しく迎えてくださったのは旦那さん。
お店を営んでいるお二人は普段お店の方で食事を済ませることが多いため、揃って食卓を囲むことはあまりないんだそうです。
でも、今日は......!
久しぶりにプルニマさんの手料理が食べられるということで、旦那さんは、嬉しくてそわそわしているご様子。
■いよいよお料理スタートです!
ダル
最初に取りかかったのはお豆のスープ「ダル」。ひたすらぐつぐつ煮ます。
このお豆、日本には売っていないそうで、ネパールへ帰るときにまとめて購入してくるんだそうです。そんな貴重なスープを味わえるなんて感激です。
柔らかくなったところで、ターメリックなどで味を整えます。
「ダル」は、日本で言うと「お味噌汁」にあたり、栄養価も高いので病気の時など身体を癒すための「おかゆ」のような役割もあるそうです。
タルカリ
「タルカリ」は鶏モモ肉のトマト煮込みです。カレーに似ています。
これは、もお〜最初からいい匂いを放っています!
まずは、油でニンニクを炒め、きつね色になったところでトマトとタマネギ、最後に鶏肉が入り、しばらく煮込みます。
はい。美味しいにきまっていますね。
早く食べたい願望を押さえるのにとっても苦労します。最後にパクチーが入ります。
サグ
「サグ」は青菜の炒め物です。
「ほうれん草でもどんなお野菜でもいけるでしょ?」とプルニマさん。
つぶしたニンニク、青唐辛子を弱火で炒め、香りがでてきたところでほうれん草をいれます。
作り方はいたってシンプル。
確かにこんなに簡単で美味しい野菜炒めは、今日から毎日の食卓に出したい一品に確定です!
モモ
ネパールの蒸し餃子です!世界の誰もが愛する蒸し餃子。
日本だと、餃子は買うか皮を買うかが一般的かな?と思うのですが、彼女の餃子は、皮から作ります。徹底して手作り。愛情がたくさんたくさん入っています。
こちら、蒸し器もやはりネパールから持ってこられたそうです。祖国を離れての食生活では器具は使い慣れた物は必須なんですね。
■いよいよ実食!いただきます!
さて、お料理が終わりいよいよ食卓に並べられます。
盛りつけはもちろんネパールスタイル!テーブルの上がネパール色になる様子にテンションがさらにあがります。
いただきます!
食べている間、「美味しい!」の言葉が出る前に、次のお料理が間髪入れずに口に入ってしまいます。どれもこれも美味しくて無我夢中でいただいてしまいました!
ところで、ネパールでの食事スタイルはというと、一般的には右手を使って食べる、最近ではテーブル・イスに座ることも多くなって来ているけれど床に胡座で座る、大家族で住んでいるため食卓もかなりの大人数で共にするそうです。大家族で食べる食事はいつも賑やかで楽しいものだとおっしゃっていました。
今日はそんな感じに近いのかな......?
プルニマさんのお料理は、お母さまから受け継いだ味だそうです。彼女のお料理は毎日食べたいほどに美味しく、心にしみる優しい味でした。
「お店の料理は、ミキサーや便利な調理器具を使うけれど、家でつくる料理は包丁しか使わないんだよ。」
と誇らしげに話してくれた旦那さん。便利な調理器具を使ってつくる料理との違いは、手作りならではの愛情料理なんだな〜と旦那さんのプルニマさんを見る目から読み取ることが出来ました。
ごちそうさまです!
自分の国で、他国の家族とその家庭料理を一緒に楽しみ、お互いの国のことや他愛ない話ができたその時間は、貴重なひとときでした。
最後はプルニマさんと、ぎゅっとハグでさようならを。
あ〜。こんな温かい出会いが東京で気軽にできるようになるなんて素敵な時代だな〜と思うのでした。
レストランでは味わえない、いつもとはちょっと違うご飯の時間。今度は友人たちと再訪して、今日のような素敵な時間をまた過ごしたいです。
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(2015年2月18日「KitchHike マガジン」より転載)