運動神経は脳が作る?
「運動神経がいい」というとどんなことをイメージしますか?
走るのが速い、ジャンプ力がある、ボールを投げるのが上手等、いろいろな場面が思い浮かびますが、どんな運動にせよ「動け」と指令を出しているのは脳です。ここはざっくりと「脳の指令通りに身体が動くこと」と定義させてください。
運動に関わる脳の神経系統の発達は、3歳ごろに8割、6歳頃に9割、12歳頃にほぼすべてが完成します。この時期に種目とを環図多くのスポーツを体験することが、運動神経全般をよくするためには大切だそう。
たとえばサッカー選手にしたいと、ボールを蹴る練習ばかりさせていると、蹴るのは上手になりますが、発達しているのは運動神経ではなく、サッカーの技能。サッカーに不要な投げたり、ジャンプしたりといった力は付きません。
これでは運動神経がいいというのとはちょっと違いますよね。いわゆる運動神経のいい子に育てるためには、さまざまな運動をまんべんなく体験させてあげたほうがよいそうです。
どんなトレーニングをしたらいいの?
運動神経を伸ばすには身体を動かすことが一番、というのは誰でも体感的に知っていますよね。身体を動かすことで、その記憶は脳に蓄えられます。そのストックが多いほど動きが的確になり、新しい動きも速く覚えらるようになります。
年代別に心がけることをまとめました。
赤ちゃん時代
お座りや寝返り、ハイハイ、立っちなど、元気な赤ちゃんは動き回ろうとします。自然に運動神経を鍛えているんですね。できるだけ動き回れるようにしてあげましょう。無理に立たせたりせず、あくまでも本人のペースで楽しみながら遊ぶだけで充分です。
1~3歳のころ
身体のバランスをとる動きや、身体を移動する動きを重点的にさせたいところ。公園で全身を使った遊びをさせてあげましょう。滑り台など何度も同じ遊具で遊びたがりますが、できれば気の済むまでやらせてあげましょう。繰り返すことで運動能力が向上していくという面もあります。
4~6歳のころ
リズム感、バランス感覚、力の加減の調整などができるようになり、縄跳びやボール遊びなど道具を使った運動が得意になります。公園の遊具を譲り合ったり、鬼ごっこなどルールのある遊びを通して、チームワークも学びます。ほとんどの子どもは身体を動かして遊ぶのが大好きですから、親としてはその意欲をつぶさないように、たっぷり運動遊びをさせるといいでしょう。やらせたいスポーツがあるならこの時期にスタートするのがおすすめです。
小学生~
小学生はいそがしく、身体を使って遊ぶ機会は減りますが、休日などは家族で外でレジャーとしてふだん出来ないスポーツを体験させるといいでしょう。
すべての年代を通じて言えることですが、運動神経の発達には脳が「楽しい」「ワクワクする」と感じることが欠かせないそうです。小学生ともなるとスパルタに走りがちですが、身体を動かす楽しさを忘れないようにすることが大事です。
ライター 曽田 照子
書籍、広告、WEB、フリーペーパー、情報誌など、多彩な媒体に執筆。
著書
「ママが必ず知っておきたい!子どもに言ってはいけない55の言葉」メイツ出版
「『お母さんの愛情不足が原因』と言われたとき読む本」中経の文庫
「お母さんガミガミ言わないで!子どもが勉強のやる気を失う言葉66」学研パブリッシング等。
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