K Tessmar-Raibleたちは今回、概日時計および概月時計を使って繁殖のタイミングを潮汐に合わせているウミユスリカClunio marinusのゲノムについて報告している。
タイミングの違いに関連する遺伝的変動を明らかにするため、著者たちは多様な概日タイミングおよび概月タイミングを持つ一連のC. marinus系統で、遺伝子マッピングを行った。
その結果、概月タイミングおよび概日タイミングはそれぞれ異なる経路で調節されていることが示唆され、これにはコア時計遺伝子の関与は見られず、Ca/カルモジュリン依存性キナーゼII.1が概日タイミングの調節に関与していることが示された。
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Nature540, 7631
2016年12月1日
原著論文:
doi:10.1038/nature20151
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