政府機関の地方移転など

文化庁の京都への移転など、十年以上にわたって要望は続いていたのですが、今回ようやく実現の運びとなりました。

石破 茂 です。

今週も衆議院本会議、地方創生特別委員会、参議院予算委員会、内閣委員会、地方・消費者問題に関する特別委員会と、国会対応に明け暮れた一週間でした。

28年度予算案の年度内成立にも見通しがつきつつあり、地域再生法の一部を改正する法律案も衆議院で可決され、近く参議院での審議が始まります。充実した審議が行われるよう、更に努めて参ります。

22日のまち・ひと・しごと創生本部において、中央省庁・研究・研修施設などの地方への移転の基本方針が決定され、文化庁の京都への全面的移転、消費者庁・総理府統計局の徳島・和歌山への移転の実証実験が開始されることとなりました。

これですべてではなく、今後さらに政府において実証実験や新たな方針策定に向けての動きがあるものと考えますが、とりあえず一区切りです。一昨年の9月から今日まで、各道府県や、馳文科大臣、河野消費者問題担当大臣など中央政府においてご尽力いただいた関係各位に心よりお礼を申し上げます。

文化庁の京都への移転など、十年以上にわたって要望は続いていたのですが、今回ようやく実現の運びとなりました。地方から手を上げて頂くという方式については異論もあるようですが、地方からの提案に政府が真摯に応える責務を有し、国民がその是非を判断する、という点において意義はあったものと思います。

地方紙は概ね好意的な論評で、とりわけ京都新聞などは当然お祝いムードの紙面でしたが、中央紙の論説には冷淡なものもいくつか見られ、その対比は興味深いものでした。

曰く、「これだけでは足りない」「地方分権の視点はどうした」的なものでしたが、では何を何処に移転させればよいと具体的にお考えなのでしょうか。地方分権と省庁移転は目指すものは同じでもその手法が異なるのであって、二者択一的なものではありません。まず批判ありき、との姿勢を改めて見たようにも思いますが、指摘は真摯に受け止めて今後の糧として参ります。

週末は、26日土曜日が地方創生に係る意見交換会、第五回地域しごと創生会議(午後1時・ANAクラウンプラザホテル広島)、新しい日本をつくる会「暁」東京定例会懇親会(午後6時半・アチーブメント高輪研修センター)。

27日日曜日は田中真一自民党岩手県参議院選挙区第一支部長・遠野市後援会懇談会(午前八時・あえりあ遠野)、「これからの地方創生を考える会in一関」(午前11時)、一関市長・平泉町長・県・市議会関係者との懇談会(正午・ベリーノホテル一関)、第59回岩手県左官業組合連合会通常総会(午後2時)、田中真一政経セミナーにて講演(午後3時・ホテルメトロポリタン盛岡)、という日程です。

昨日、今日の花冷えで、少し都心は桜の開花が遅れそうですが、今年もまたお花見には縁がなさそうで、寂しい限りです。来年こそは、と毎年書いているような気もしますが。

この季節になると、麗美の「花びらの舞う坂道」(かなりのマイナー曲ですが)、荒井由実の「花紀行」を妙に聴きたくなります。

来週はもう4月、気持ちも新たに新年度を迎えます。

皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2016年03月25日「 石破茂オフィシャルブログ」より転載)

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