部分食のイメージ図と主要都市の食の時間
9日(水)は皆既日食。日本では部分日食が楽しめます。日本全国で日食が見られるのは2012年5月21日の金環日食以来、約4年ぶり。気になるお天気は? なお、次回は2019年1月。
日本全国で部分日食
9日(水)は皆既日食が起こります。
太陽の全てが月に隠れる「皆既日食」が見られるのはインドネシアなどで、日本では、太陽の一部が月に隠れる「部分日食」を楽しめます。
日本全国で日食が見られるのは、2012年5月21日の金環日食以来、約4年ぶりです。
食の最大の時間は上の図を参考になさってください。
また、食のはじまりは、最大の時間よりも1時間くらい前です。
少し早めにスタンバイしてくださいね。
(ただし、北ほど食の時間が短いため、札幌は最大よりも約40分前から食がはじまります。)
では、気になる9日(水)の天気を見てみましょう。
日食 見えるかな
9日(水)は、前線を伴った低気圧が西日本の南を東へ進む見込みです。
このため九州や中国・四国は雨雲がかかりやすく、日食の観測にはあいにくの天気でしょう。
近畿から北陸、関東、東北南部も天気が下り坂で、次第に雨(東北南部は雪)が降り出します。
ただ、日食の時間にはまだ日が差している可能性もあり、今後の低気圧の進み具合によっては観測のチャンスも。
東北北部や北海道は、日中は晴れ間が広がり、部分食を楽しめる所が多くなりそうです。
沖縄も日食の時間は晴れている可能性が高いです。
2012年5月21日の金環日食は、観察が厳しいとされていた太平洋沿岸部でも、所々で雲の隙間から金環食のリングをちらりと見ることができました。
今のところ観測が難しそうな地域も、今後の低気圧の進路や速度によっては観測可能な方向に予報が変わるかもしれません。
最新の天気予報を確認してくださいね。
各地の詳しい天気は画像をクリック
次のチャンスはいつ?
次回、日本で日食が見られるのは約3年後の2019年1月6日です。
貴重な天体ショー、ぜひ楽しみたいですね。
※なお、短い時間であっても、肉眼で太陽を直接見るのは大変危険です。
特に曇り空の時や、太陽が見え隠れする時は油断しがちです。
専用の日食グラスを用意して楽しみましょう。
中川 裕美子気象予報士 防災士
2007年1月より日本気象協会勤務。
ラジオやストリーミングでの天気解説、新聞やテレビの天気原稿作成などを担当。
「天気でわかる四季のくらし」(新日本出版社)を共同執筆。
一児の母となり、公私ともに奮闘中。
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