選挙で「LGBT」の状況を変える一歩を #YoungVoice

渋谷区の同性パートナーシップ条例を主導した長谷部区長にお話を聞けたことは、とても貴重な体験でした。

18歳から23歳の若者が、ハフポスト日本版とともに国会議員や自治体の首長らを訪ね、率直に質問をぶつける企画「Young Voice」。皆川勇太さんは、長谷部健・東京都渋谷区長にインタビューした。

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渋谷区で同性パートナーシップ条例が成立した2015年3月末、私は高校を卒業して、大学に通うため東京で一人暮らしを始めたばかりでした。普段はLGBTのことについて発言しないような高校の友人もSNSで条例成立を祝っていたのが印象に残っています。それを主導した長谷部区長に今回お話を聞けたことは、とても貴重な体験でした。

大学に入ってから、私はジェンダーとセクシュアリティについての授業を受け、大学のジェンダー研究センターで本を読み漁る日々を送りました。そういった本は世間の反応とは少し違い、渋谷区の条例には慎重な立場をとるものが多く、私は戸惑いました。

確かに、専門的な見地からの批判も的を射ているように思われます。例えば、異性同士の結婚と違って同性パートナーシップ証明にはお金がかかります。それは確かに問題です。しかし、渋谷区の条例によって同性カップルの置かれる状況が改善されたのも確かです。ニュースで大きく取り上げられることでLGBTという言葉も広く知られるようになりました。

長谷部区長に会える、というお話をいただいた時、私はそのことについて聞いてみようと思いました。渋谷区の条例にはLGBTコミュニティからも批判がありますが、どう思われますか、と。

長谷部区長は、確かに批判はあるが、批判は常にあるもので、この条例はそれを受けて改正することを前提に作っている、と答えました。まさに、この答えは私の疑問を解きました。条例は完全ではありません。足りない点はあるはずです。そこは「ここを変えよう!」と市民が声をあげてそれを条例に反映し、よりよいものにしていけばいいのです。

その方法の一つが選挙でしょう。長谷部区長は18歳選挙には大賛成、選挙にはぜひ行ってほしいと言います。若者が選挙に行き、自分たちの意思を示すことが政治を、そしてLGBTをとりまく状況を変えることにつながるのだと、お話を聞いて思いました。

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