2520億円の費用をかけて建設されることが決まった新国立競技場の計画に、与党幹部からも疑問視する声が出ている。7月14日、自民党の二階俊博総務会長が記者会見で語った。
二階俊博総務会長は記者会見で「国民の大半が疑問を持っている。重要な関心を示さざるを得ない」と語った。同党役員は15日、政府から建設計画の経緯の説明を受ける。
二階氏は、開閉式屋根や2本の巨大な弓状の構造物(キールアーチ)を持つデザイン案について「決定した後に意見(批判)が出ている。しかるべく説明ができる人に来てもらいたい」と語り、決定のいきさつを聞く考えを示した。
(新国立競技場:自民が警戒 二階氏「国民の大半疑問」 - 毎日新聞 2015/07/15 08:28)
15日、自民党幹部は政府から経緯説明を受けるという。
政府は野党からも厳しい追及を受けているが、「国際的信用」を盾に、計画通り建設する姿勢を明らかにしている。
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政府は「デザイン変更は国際的信用の失墜を招く」(菅義偉官房長官)と見直しに応じない姿勢だが、世論の関心は高まる一方だ。政府内でも「安保法制より新国立競技場が痛手になるのではないか」(官邸関係者)との懸念は強い。谷垣禎一幹事長は14日の記者会見で「文部科学省の努力が必要だ。問題点を丁寧に説明するよう指示したい」と述べるにとどめた。
(新国立競技場:自民が警戒 二階氏「国民の大半疑問」 - 毎日新聞 2015/07/15)
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