「私が写真を投稿するのは、悩みを持つ人々を助けるため。それが全てです」
こう話すのは、ニューヨーク在住の写真家、ピーター・デヴィートさん。teenVOGUEの取材に答えた。
人間であれば、一度は肌の悩みを持ったことがあるのではないか。肌が荒れると、できるだけ隠そうとしてファンデーションをたくさん塗ったり、マスクで隠したりーー。
ピーターさんもかつてはニキビに悩んでいた。しかし、ある時、ニキビがあることは決して恥じるべきことではないと気づいた。
「肌が人とちょっと違っても、自分らしさは消えたりしない。アイデンティティのひとつとして、誇りを持って良い」ということを伝えるため、写真を撮りはじめた。
ピーターさんの肌の写真。頰には「ニキビは普通だ」と書かれている。
「自分の肌がずっと嫌いだったから写真は撮らなかったけど、これからは撮ってみようと思う」
ピーターさんの母の肌には「完璧なんて存在しない」の文字。
「彼女の肌は肝斑でシミがあって、紫外線を浴びると色が濃くなってしまうんだ」
生まれつき、顔にアザのようなものがあるサラさん。
「アザがあってラッキーよ。私のアイデンティティのひとつだから」
「そんな肌だったら、誰も結婚してくれないよ」と言われたことがあるというエイミーさん。
「肌のせいで結婚できないのであれば、それはそれでいいわ。私の肌は私に"本当の美とはなにか"を教えてくれたから。ありのままの自分が好きだし、誇りを持っているの」
コーキーさんは、ずっと自分の肌をネガティブな方向に考えていた。
「今までずっと、肌のせいで悩んできた。だけど今は違う。私だからできることで、世界を変えたいと思っているわ」
「オバケみたいに白いね」と、言われ続けてきたというアルビノのディアンドラさん。
「見た目のせいで、スノーホワイトとかいうあだ名をつけられたことがあるの。見た目で判断するのはやめてほしいわ、私はすごくパッションがある人間なの」
ピーターさんは他にも、性的マイノリティや人種差別を受けてきたという人たちの写真も撮り、Instagramにアップ。
肌や体に悩みを持つ人たちを勇気づけるきっかけを創るため、多様性溢れる写真とモデルのストーリーを伝え続けている。