あなたの力で、中国の人権派弁護士たちに自由を! 一斉大弾圧から1年

中国で今、前代未聞の規模で人権派弁護士や人権活動家が弾圧されている。

© badiucao

いまも続く、人権派弁護士たちへの弾圧

中国で今、前代未聞の規模で人権派弁護士や人権活動家が弾圧されている。

今から約1年前、2015年7月9日に全国規模で始まったこの弾圧では、2016年6月8日までに248人の人権派弁護士や活動家が標的にされている。中国当局は、18人を正式に逮捕、その内14人を国家の安全に関わる罪で起訴した。

アムネスティではこれまでもハフィントンポストなどで、拘束された弁護士の王宇さんや王全璋さんたちについて報告し、皆さんに行動を呼びかけてきた。

しかし残念ながら、王宇さん・王全璋さんたちはいまもなお、拘束されたままだ。

▽ 参考記事

・弁護士や人権活動家に対する弾圧について(2016年3月16日)

・王宇さんについて(2015年7月30日)

・王全璋さんについて(2016年3月10日)

中国政府はさらに最近、「弁護士制度改革推進に関する指針」を発表。弁護士や法律事務所の「違法行為」への処罰などが盛り込まれており、今まで以上に、人権派弁護士が活動できなくなるように追い込もうとしている。

弾圧対象となった弁護士や活動家は、中国の憲法や国際法で認められた人権を守るために、多くの市民の代弁者となって活動していた。アムネスティは、熱心な人権活動のために拘束されているこのような人たちの、即時釈放を求めている。

弁護士だけでなくその助手も

趙威さん © Private

一連の弾圧で拘束された人の中には、弁護士の助手も含まれている。趙威(Zhao Wei 別名:考拉)さんは24歳の女性。今回の弾圧対象となった李和平弁護士の助手である。

学生時代、彼女は弱い立場の人たちを支援したいと思い、LGBTの人たちの権利やHIV啓蒙などの活動に参加した。人権問題に関心を深めた彼女は、卒業後に李弁護士の助手となり、人権にかかわる数々の訴訟や運動に参与した。

彼女は2015年7月10日に拘束され、2016年7月8日、国家政権転覆容疑で正式逮捕された。現在、天津市第1看守所に拘禁されている。拘禁中、性的虐待を受けているという報告もある。夫や弁護士が面会を希望しても、当局は拒んでいるという。

趙威さんが7月7日付で保釈(中国語で「取保候審」)されたとのニュースが入ってきました。

趙さんの拘束が解かれたのは歓迎すべきことですが、彼女は引き続き当局の監視下に置かれ、起訴される可能性もまだ残っています。拘束中に性的虐待を受けたおそれがあるとも報じられていましたが、その真相も明らかになっていません。

趙威さん、そして依然として拘束されている17人について、引き続き関心を持ってくださるようお願い申し上げます。

Thunderclapで中国の人権派弁護士の自由を求めるメッセージを!

アムネスティでは現在、「Thunderclap」(サンダークラップ)という新しいSNSサービスを使って、人権派弁護士たちの自由を求めるメッセージの拡散協力を呼び掛けている。

Thunderclapは伝えたいメッセージに対する賛同を募り、SNS上で同時に一斉拡散するツールだ。下記の手順にしたがって7月8日までにサポーター(支援者)として登録すると、事前にアムネスティが設定した日時(7月9日18時)に、あなたのSNSのアカウントから、中国の人権派弁護士たちの自由を求めるメッセージを流すことができる。

7月9日は、1年前に人権派弁護士たちへの大規模な弾圧が始まった日だ。この日はネット空間を応援メッセージで埋め尽くして、弾圧をストップさせよう!

1. Thunderclapアクションページを開く

2. 赤い囲みの中から、メッセージをシェアするメディアを選ぶ

(Facebook、twitter、Tumblrの3つから選択)

3. シェアするメッセージの内容を確認の上、「サポートする」をクリック

4. ユーザ名・パスワード等を入力し、「連携を許可」をクリック

これで設定は終了だ。2016年7月9日18時(日本時間)になると、あなたのタイムラインやツイートに3.のメッセージが投稿される。

<メッセージの内容>

#China must immediately stop the crackdown against lawyers & activists which began a year ago #FreeTheLawyers (日本語訳:中国は1年前に始まった弁護士や活動家への弾圧をやめてください 弁護士たちに自由を)

▽ もっと詳しく知りたい人は、こちら

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