Appleが第4世代iPad Airを発表。Touch ID復活→これまでとは異なる場所に移動

Face IDの信頼性は高くなっているものの、指紋ベースのロック解除方法に対する需要の高まりをアップルが認識していることは明白だ。
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デザイン変更された第4世代のiPad Air
TechCrunch Japan

Apple(アップル)は米国時間9月15日のバーチャルハードウェアイベントで、大きくデザイン変更されて細いベゼルと一新された外観になったiPad Air(アイパッドエア)を発表した。そしてほかのアップル製品の前兆ともいえる新しい動きとしてTouch IDが復活した。ただしタブレット上部の電源ボタンの中に。

発売10周年を迎えたiPadにとって、新しい第4世代のAirはここ最近で最も大きい変更だ。「今年はiPadにとって大きな年になる」とCEOのTim Cook(ティム・クック)氏は、iPad製品ラインのProではない新型タブレットを紹介する前に言った。「そして今日、私たちは完全にデザイン変更された新しいiPad Airを紹介できることを大いに楽しみにしている」。

最大の変更点は、電源ボタンに組み込まれた次世代Touch ID(指紋認証)センサーだ。これが「ホーム」ボタンのセンサーより便利かどうかはまだわからないが、指紋ベースのロック解除方法に対する需要の高まりをアップルが認識していることは明白だ。

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次世代Touch ID(指紋認証)センサー
TechCrunch Japan

新しいTouch ID電源ボタンはiPhone 12、少なくとも次のiPad Proに採用されるのだろうか? 可能性は高い。なぜならFace IDの信頼性は高くなっているものの、指先を使った方法を好む人たちもいるからだ。

外観はiPad Airシリーズとしては新しいが、フラットな側面、画面の角の丸み、はっきりしたカメラの突起など基本的にProに似ている。鮮やかな新色もたくさん登場した。

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デザイン変更された第4世代のiPad Air
TechCrunch Japan

ディスプレイも新しくなり、2360 x 1640ピクセルと前の世代より少し解像度が高くなった。並べてみないと違いはわからないだろうが、アップルは常に自社デバイスには最高品質のスクリーンを搭載することにこだわっていて、新型Airも例外ではない。

コネクターは兄貴分のiPad Pro同様、Lightningを卒業してUSB-Cに変わったので、またまたケーブルを捨てなくてはならなくなるが、新しいケーブルはアップル謹製の専用品ではないので5ドルの汎用品を使うこともできる。

フロントカメラが改善され、バックカメラはiPad Proの1200万画素、4K対応になった。ただし残念ながらLiDAR(ライダー)は搭載していない。スピーカーも改良され横位置でステレオになる。

新しいiPad Airは10月発売で価格は最も安い機種(Wi-Fiのみ、最少ストレージ 64GB)が税別6万2800円から。

第8世代になった無印のiPadもApple A12シリーズのチップのコンピューティングパワーを手にしたが、デザインに大きな変更はない。これまでに5億台のiPadが販売され、伝統的デザインが十分よかったことが証明された。発売は同じく10月で価格は3万4800円から。

(2020年9月16日TechCrunch Japan「新しいiPad AirはTouch IDを上部電源ボタンに内蔵」より転載)

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