自分が住まう街での地域デザイン「こすぎの大学」(その9)~人生100年時代と部活動

部活動の一年間を振り返ります。

僕が住まう街、神奈川県川崎市。

その川崎市で急速に再開発が進む街、武蔵小杉。僕は、武蔵小杉で2013年9月から「こすぎの大学」というソーシャル系大学を仲間と企画運営しています。

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こすぎの大学

「こすぎの大学」は、毎月第2金曜日の夜、武蔵小杉に住んでいる・勤めている・関心のある方々が集う"学び舎"です。毎回、武蔵小杉に関わりのある方が"先生役"として登壇し、武蔵小杉での活動事例や想いを語っていただき、その後、"生徒役"である参加者同士が対話を通じて武蔵小杉の魅力を再発見すると同時に価値創出につながるアイデアを共創します。小学校のように4時限の授業形式でワークショップを進めることで、オトナがコドモのような純粋なキモチで街づくりを楽しむ、それが「こすぎの大学」です。

2013年9月の開校以来、2017年末で合計60回の開催に至りました。これまでは毎月1回開催の通常授業中心だったのですが、2017年は新しい試みとして「部活動」をスタートしました。今回は部活動の一年間を振り返ります。

部活動を検討したきっかけになったのは、2016年2月に開催した第32回「こすぎの大学」の先生役 CRファクトリー 呉哲煥さんによる「つながりと健康の関係性」に関する研究結果のお話しでした。人生100年時代と言われる現在ですが、コミュニティに参加している人は参加していない人と比較して健康であるとのこと。コミュニティに参加している人以上に、コミュニティを主催している人はさらに健康とのことでした。健康になるだけでなく、幸福度も高いとの結果。

毎月「こすぎの大学」を企画運営して主催という立場にいた僕は、確かに健康だし幸せだと実感していました。この健康と幸せは参加者である「生徒役」の方々のおかげと気づき、恩返しとして参加者の方々が気軽に主催の立場になれる機会を提供したいと考え、サブコミュニティとして「部活動」の立ち上げを企画した次第です。

「こすぎの大学」という学校というプラットフォームを活かした「部活動」。通常の学校の部活動と違うのは、1回限りの開催でもいいし、不定期での開催でもいいということ。2016年12月の第46回「こすぎの大学」でそれまでの3年間の「こすぎの大学」生活を振り返りながら、2017年に新たにスタートする部活動のアイデアを募りました。

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こすぎの大学
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こすぎの大学

2016年12月にアイデアを出し合った部活動。早速、年明け1月3日には、部活動の第1号「ポタリング部」が発足しました。大人も子どもも一緒に自転車で川崎七福神を巡りました。それぞれのお寺では御朱印も押してもらったり。実は、武蔵小杉に10年以上も住んでいましたが、川崎七福神巡りの存在を知りませんでした。「地元の知らないを知る」を知ることができた部活動の第1弾でした。主催した部長の福地真吾さんの楽しそうな表情、そして、7つ目のお寺を回ってイベント終了時に「怪我なく無事に終えることができてよかったです」という安堵感に満たされた言葉が印象的でした。

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こすぎの大学

その後も色々な部活動が立ち上がりました。例えば、パパ部。ママ同士のコミュニティはよく聞きますが、パパ同士のコミュニティ。パパ同士が集まって家族や子どものことを缶ビール片手に真剣に対話したり、多摩川を知る「とどろき水辺の楽校」に子どもを連れてパパ友と参加したり、夏には「パパと子どもだらけのピクニック大会」と称してジャブジャブ池で遊んだり。

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こすぎの大学

オープンなコミュニティだけでなく、セミクローズドな部活動「おしゃべり部」も毎月開催されました。「こすぎの大学」は基本的に対話の内容もオープンのため、「こすぎの大学」で知り合った方々と深い話をするための「おしゃべり部」。おしゃべり部では、誰が参加したか、何を話したか、全てが内緒。共感的コミュニケーションという手法でお互いの理解を深め続けました。

その他にも、健康部・ぷらっと街探部・トイレ部・餃子部などが立ち上がり、アンチエイジング部・ボルダリング部・ハイサワー部が準備中の状況です。

2018年3月の第63回「こすぎの大学」では、部長3名とのパネルディスカッションを通じて新しい試みだった「部活動」の1年間を振り返りました。部長3名からは「自分の好きなサイクリングを、みんなで楽しめればと思ってポタリング部を立ち上げました」「パパ部を主催しているのですが、実は企画をしていないんです。誰かのイベントにパパ部として参加したり、こんなことやりたいんだけどと相談された内容をパパ部として企画しているだけなんです」「2016年12月におしゃべり部を立ち上げたいとアイデアを出した時に共感してくれた方が毎回参加してくれているんです。集客しなくても参加してくれる人がいるという安心感があり、肩の力を抜いて主催できています」などの言葉。

特に印象深かったのは集客に関してです。「集客しようとするから疲れると思うんです。自分がやりたいことに共感してくれる誰か一人がいれば、合計2名でイベントは成立するんです」という言葉。部長3名は他の場で自らがコミュニティやイベントを主催することも多く、そこでは集客などの苦労があるとのこと。「こすぎの大学」のサブコミュニティである部活動だからこそ、肩の力を抜いて開催できるのが利点とのことでした。

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こすぎの大学

「こすぎの大学」への参加を通じて、さらには「部活動」の主催を通じて武蔵小杉に健康で幸せな人を一人でも増やすことが、僕の武蔵小杉で知り合った方々、そして、武蔵小杉への恩返しの一つの形だと感じることができた2017年の新しい試み「部活動」でした。

「こすぎの大学」は、毎月第2金曜日の夜、武蔵小杉周辺で開催しています。お時間&ご興味があれば、ぜひ、学び&遊びに立ち寄ってください。お待ちしています。

「こすぎの大学」ホームページ・facebookページ