仏教と社会に絡みついたしがらみをほどいていく、Post-religionというパラダイムシフトの促進
2018年05月28日 14時02分 JST
今後、日本のお寺が本来の宗教性を発揮し、日本がまるごと世界のお寺=templeとなって、世界中から訪れる人が生きる意味を問い、自らが生きているという経験を取り戻す舞台環境を提供できれば、これほど素晴らしいことはない。そう思いませんか?
2014年12月11日 15時52分 JST
若くて真面目な僧侶ほど、アイデンティティの置き場所に悩んでいます。仏教の本義に照らせば、自我を糊塗するアイデンティティなど一刻も早く崩壊させてしまったほうが良いとも言えますが、ほとんどの僧侶が世襲や血縁を仏縁としていますし、人並みにアイデンティティを欲し、そこに苦しみが生まれます。
2014年12月01日 15時17分 JST
松本紹圭です。写真は、京都の自宅の近くを臨済宗のお坊さんが托鉢で通りかかった際、娘と一緒に志をあげたところです。托鉢って、出会うと嬉しいですね。
2014年11月09日 01時54分 JST
僧侶になるべきかどうか、住職の後を継ぐべきかどうか、最後は自分次第であり、縁次第です。そのようなご縁を大事に思うのなら、ひとまずそちらに歩み始めればいいでしょうし、そんなものは関係ない!しばられたくない!と思うのなら、離れて生きればいいでしょう。
2014年08月19日 23時25分 JST
先日、お寺の子弟で実家の後を継ぐかどうか迷っている、という20代半ばの方から相談がありました。継ぐべきか、継がないべきか。お寺に限らず悩んでおられる方は多いでしょうね。
2014年08月06日 16時29分 JST
有名寺院がひしめく京都、東山の地にひっそりと佇む名刹・法然院。そこまでの知名度ではないかもしれませんが、知る人ぞ知るお寺です。多くのお坊さんの口から「あのお寺はいい!」「あそこのご住職はすばらしい!」とよく話題になるのが、法然院です。
2014年07月23日 17時00分 JST
北海道のお寺の孫に生まれて、よくある田舎のごくふつうのお寺の営みを身近で見ながら育った私は、思春期にオウム真理教の事件なども経験し、仏教やお寺への愛着とともに、伝統仏教の閉鎖的な体質への反発を持ちました。仏教界に飛び込んだ当初の「お寺が変わり、もっと社会に開かれて、人々が仏教に親しみやすくなれば、きっと社会は良くなっていくんじゃないか」という思いが、その後さまざまな活動を経て、現在の未来の住職塾へとつながっています。
2014年06月18日 01時52分 JST
2014年5月14日放送のNHKクローズアップ現代、「追跡 "出家詐欺" ?狙われる宗教法人」をご覧になりましたか?
2014年05月15日 14時18分 JST
世の中が息苦しくなれば、宗教に光を見いだそうとする人が増えるのが世の常ですが、果たしてその求めに応じるだけの力が今の仏教界にあるのかどうか。実際のところ、お坊さんでさえ経済に負けてしまっている人が少なくないのではないでしょうか。住職として経済(娑婆を支配するシステム)を理解して適切な付き合い方を身につけることは大切ですが、経済に飲み込まれては元も子もありません。
2014年05月06日 19時29分 JST
長い目でお寺という「親から子へ孫へ法の伝わるコミュニティ」を見たときに、ほんの束の間の「今日の布教使さん、ありがたいお話しだったね」という体験は、実はそれほど重要ではないのではないでしょうか。
2014年04月13日 16時19分 JST
今週は毎日のように講演が入っており、日本列島を東へ西へと長距離移動しました。いささか疲れましたが、こんな若僧の私の話を聞いてくださる方がいらっしゃることはとてもありがたいことです。いろいろな場所でお話しをさせていただくことは、私にとっても大切な人生修行です。
2014年04月04日 20時34分 JST
企業と同じくお寺においてもマーケティングで大事なのは、いかにして受け手側の視点に立つかということ。これまでお寺の世界ではここが欠けていたからこそ、せっかく教えのモノが良くても、受け手にその価値を感じてもらうことが難しかったのだと思います。
2014年03月01日 20時40分 JST
松本紹圭です。仕事の合間を縫って、法然院さんの仏教入門講座に行ってきました。法然院は京都の東山にある浄土宗のお寺さんで、ここ京都では私が一番よくお参りさせていただいているお寺です。お庭や伽藍、仏像など、京都には見所いっぱいのお寺がたくさんありますが、法然院はそれらの目に見える良さもさることながら、梶田住職の存在とそこに集い人々のサンガの良さが際立っています。
2014年02月15日 15時36分 JST
人によっては、「なに? お寺のマーケティング? 宗教は商売じゃない!」と言われることもあります。その通り、宗教は商売ではありません。しかし同じく、マーケティングも商売ではないのです。
2014年02月02日 17時42分 JST
現在、仲間と一緒に未来の住職塾を中心としたさまざまな(細々とした)事業をする一般社団法人お寺の未来という法人を立ち上げて、その法人からの給与で生活をしています。非営利法人ですが、いわばベンチャー起業家、今風に言えばソーシャルアントレプレナーです。
2014年01月19日 16時22分 JST
今回は前回に続き、コンサルティングファーム出身で、ビジネスにおけるマネジメントの経験も豊富な「未来の住職塾」講師である井出悦郎とともに、思索した「菩薩の組織の5つの特徴」を皆さんと共有できればと思います。
2013年12月05日 02時50分 JST
住職という仕事は、2つの重い役目を両立させなければならない難しい仕事だと思います。ひとつには、宗教者。皆からの期待に答える宗教者になるというのは、これはなかなか大変なことです。そしてもうひとつは、経営者。お寺といえども現代では宗教法人という法人であり、住職はその代表役員です。お寺が社会の中で果たすべき役割をしっかり果たせるように導く経営者としての側面があります。
2013年11月20日 00時41分 JST
いかなる仕事であれ、仕事をひとつの道としてひたむきに追求することで、日本人は自己を見つめていきます。自己を徹底的に見つめた果てに出会うのは、確固たる自己どころか、固定した実体などかけら程も持たない自己の無根拠さ。しかし同時に感じられるのは、そのような根っこのない自己があるがまま成り立っている不可思議さ。そのとき人は、仕事を通じて自己を再発見するのでしょう。
2013年10月17日 17時24分 JST
「リーダーシップ論」というと、毎年のように新たなキーワードやフレームワークが登場して最新版へとアップデートされているかのように思えますが、基本はいつの時代も変わらないのです。
2013年10月03日 15時09分 JST