2021年06月21日 14時52分 JST | 更新 2021年07月05日 19時39分 JST

アイドル和田彩花さん「ピンクの服をやっと着られるようになった」理由とは?「女性らしさ」への葛藤を乗り越える方法 #SKII

「私の未来は私が決める」そんな言葉を貫き、既存のアイドルの枠組みを超え、挑戦し続ける「アンジュルム」元リーダーの和田彩花さん。石川佳純、前田マヒナら女性アスリートのプレッシャーとの戦いを描いた「SK-II STUDIO」のアニメ「VSシリーズ」を、自らの経験に重ねながらレビュー。仕事、結婚、女性らしさ…プレッシャーを克服する方法とは? #CHANGEDESTINY

Kaori Nishida

私が女であろうが、なかろうが、
私がアイドルであろうが、なかろうが、
私の未来は私が決める

こんなことを口にせずとも叶えたいものだが、
口にしなければ未来を自分でつかむことは難しそうだ

だから、私は口にする
私の未来は私が決める
私は女であり、アイドルだ

こんな力強い宣言のもと、既存のアイドル像を超えて挑戦を続ける人がいる。
和田彩花さん、26歳━━ ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「アンジュルム」の元リーダー。卒業後もアイドルの肩書きを掲げつつ、ジェンダーなど社会課題について積極的に発信。大学院での研究を生かし、美術批評なども手がけている。

和田さんがアイドルとして「私の未来は私が決める」と決意した理由、葛藤を乗り越え「ピンク色の服」を着られるようになるまで。周囲の期待、美しさのルールの押し付け…そんな現代のプレッシャーを描いたSK-IIのアニメ「VSシリーズ」を読み解きながら聞いた。

Kaori Nishida
和田彩花さん: 2004年ハロプロ エッグ オーディションに合格。2009年アイドルグループ「スマイレージ」(後のアンジュルム)初期メンバーに選出され、リーダーを務める。2010年「夢見る15歳」でメジャーデビュー。同年スマイレージがレコード大賞最優秀新人賞を受賞。2017年ハロー!プロジェクトの6代目リーダーに就任。アイドル活動の傍ら、大学、大学院で美術史を学んだ。2019年、アンジュルムとハロー!プロジェクトを卒業。

■「アイドルは変わらないでほしい」の声に葛藤した10代

━━ オーディションを受けた経緯やデビュー後の変化は?

きっかけは、親のすすめと自分自身が「モーニング娘。」や「ミニモニ。」のファンだったことです。小学4年生でオーディションに合格しましたが、高校1年生でデビューしてから生活は一転。ミュージックビデオの撮影、取材対応など、初めての仕事をこなすのに精一杯でした。

でも、そんな忙しい日々にふと「自分の個性が新曲やジャケット写真上に存在しえないのでは」と疑問を抱き始めたんです。歌や踊りの細かい表現に、自分らしさをプラスすることはできる。でも、歌詞や曲、衣装づくり…大きな世界観をつくりあげる部分には入っていけなくて。

Kaori Nishida

周りからの「あるべき姿」の期待にも悩みました。例えば、私は変化すること、大人になることは当たり前だと思っていたんです。だけど、アイドルの世界には成長を愛でるような文化がある一方で、「変わらないでほしい」という文化もある。前髪を伸ばすこと一つとっても周囲は敏感でした。経験を重ねやりたいことが広がってきても「10代のあの頃がピーク」と見なされる時もありました。

■1年間の大学院休学。見つけた「葛藤」の大切さ

モヤモヤした気持ちが変わってきたのは、2017年、#MeTooのムーブメント(*)が起きた頃からです。以前からジェンダーやフェミニズムに触れる機会はありましたが、SNSでリアルな発信を目にして「アイドルである自分も気持ちを口に出していいんだ」と意識するようになりました。それから、そんな自分を楽しんでくれるファンの存在もあって、自分らしくいられるアイドルになれたと思います。

Kaori Nishida
*セクハラや性的暴行の被害体験を「#MeToo(私も)」というハッシュタグをつけて告発する全世界的なSNS運動。

━━ #MeToo運動が、これまで抱えてきた圧力を乗り越える一つのきっかけになったのですね。「様々なプレッシャー」に卓球の石川佳純選手、サーフィンの前田マヒナ選手ら女性アスリートが挑む姿を描いたSK-IIのアニメ作品「VSシリーズ」が、2000万回以上の視聴を記録し話題を集めています。どうご覧になりましたか。

私は子どもの頃、皆で踊って歌うのがとにかく楽しいだけだったんです。だから「ただただ卓球が大好き」だった「VSプレッシャー」の石川選手が、やがて周囲の圧力に気づき「(私は)終わりってこと?」と自分自身を疑ってしまう姿には共感しました。私もデビューしてから「自分って何になりたいんだろう」「アイドルってどんな意味があるんだろう」という自我をめぐる葛藤は今も続いています。

でも、葛藤する気持ちは大切にしてほしい。作品中の石川選手もですが、葛藤の中でじっくり自分に向き合うと、本当の自分が見えてくることがあります。立ち止まることは、全然悪いことじゃない。

私自身、大学院を1年休学した経験があるんです。せっかく自分がやりたい美術史を専攻したはずなのに、仕事の合間に急いで作品を観て文章を書く状態で…。見かねた教授が「絵の前でゆっくり立ち止まる時間を大切にした方がいいよ」とアドバイスしてくれたんです。結果、自分に向き合い、好きなものを再確認する大切な機会になりました。

■「ピンクの服を着ることが自分にとって楽しいこと」

Kaori Nishida

「大声はいけません」など、美の規範の押し付けが描かれているのが前田マヒナ選手の「VSルール」。私も「アイドルは苦しくても笑顔でいること大切」とか、たくさん言われました。ルールの押しけって空気みたいなもの。それが当たり前の環境だと、おかしいと気付かずに苦しむことが多いんですよね。作品を通して「こういうことに自分は苦しんでいたんだ」と発見する人もきっといると思います。

「自分のルールは自分で決める」という言葉がありましたが、私自身、2021年になってから「自分のルール」を一つ変えました。実は、10代後半から私服で避けてきたピンクの服を再び着るようになったんです。

ピンクの服を着られなかったのは、自分が「女の子らしい存在」として見られていると自覚して以来、周りの目が気になっていたから。でも「誰からどう見られようが、ピンクの服を着ることが自分の心にとって楽しいこと」そう気付きました。大きなきっかけがあったわけではないのですが、何年も葛藤して、ふと道が拓けた気分です。

Kaori Nishida

世間では、いまだに結婚が幸せの象徴とされるようなことがありますが、私にとっては夢や理想を追ったり、大好きな美術に熱中したりすることも幸せの一つだと思っています。

私はアイドルですが、アイドルの「定義」は持ちたくないんです。強いていうなら「アイドルは何でもできる」ということ。アイドルも自己表現が可能だと示していくことが、大きな目標です。

Kaori Nishida

SK-IIは、2015年から「#CHANGEDESTINY(運命を、変えよう。)」キャンペーンを通して、女性が自らの運命を切り拓く後押しをしてきました。アスリートたちがプレッシャーを乗り越える姿を描いたアニメ「VSシリーズ」は、こちら
さらに、SK-IIのホームページでは、東京の街並みに着想を得たバーチャルシティ「SK-II City」がオープン。ここでは「VSシリーズ」全6作品を鑑賞したり、「SK-II STUDIO」の舞台裏をのぞいたりすることができます。こちらもぜひご覧ください。

撮影:西田香織
Stylist:宇佐美政樹(TEAM Starter)
衣装協力:
ピアス 19,800円
チョーカー 21,000円
バングル 14,300円 以上全て e.m.(e.m.表参道店)
レギンス 5,280円 Blondoll(Blondoll 新丸の内ビル店)
*税込価格
<問い合わせ先>
Blondoll 新丸の内ビル店:tel:0332871230
e.m.表参道店:tel:03-5785-0760