「原発事故という惨禍を人為的に引き起こすことは絶対に許されません」福島市長が訴えたこと【ウクライナ侵攻】

ロシア軍がウクライナの原発を攻撃したと報じられた3月4日、木幡浩・福島市長がメッセージを発出しました。
福島市の木幡浩市長(2020年4月9日撮影)
福島市の木幡浩市長(2020年4月9日撮影)
時事通信社

ウクライナ国内最大級の原発がロシアによる攻撃を受けたと報じられた3月4日、福島市の木幡浩市長がメッセージを出した。

この日福島市の公式Twitterで公開されたのは、「ウクライナ情勢に関する福島市長メッセージ」と題した文章。

木幡市長は「ロシアは国際法に違反して、ウクライナ侵攻という暴挙を犯し、多くの市民をも死傷させ、さらには原発への攻撃という極めて危険で野蛮な行為に及んでいる」と指摘。その上で、「原発事故という惨禍を人為的に引き起こすことは、絶対に許されません」と訴えた。

ウクライナとの交流についても触れ、「放射線対策について学ばせていただき、コンサートや中学生の交流などを通じて、復興への励ましをいただいてきました」「私たちの心は、ウクライナと共にあります」として、ウクライナへの感謝と連帯の意を示した。

2011年3月11日に発生した東日本大震災と、その後の東京電力福島第一原発事故に見舞われた福島市。

震災から10年となった2021年に福島市がまとめた「復興のあゆみ」では、木幡市長からのメッセージとして、「原発事故による放射能災害は私たちの想像をはるかに超え、浜通りはもとより、中通りにまで放射性物質が広範囲に飛散しました」「原発から約60km離れている本市でも空間の放射線量が平常値を大きく上回ることとなり、市民の健康への不安や風評被害などこれまでに経験したことのない事態となりました」とつづっている。

除染作業についても、「大震災から7年の歳月を費やし、2018年にようやく完了することができました」としている。

ロシアによる攻撃を受けたと報じられたのは、ウクライナ南東部にあるザポリージャ原発。ロイター通信によると、原発はその後、ロシア軍に占拠されたと報じられている。

ウクライナにある欧州最大の原発「ザポリージャ原発」(2019年7月撮影)
ウクライナにある欧州最大の原発「ザポリージャ原発」(2019年7月撮影)
Future Publishing via Getty Images

木幡浩・福島市長のメッセージ全文

ウクライナ情勢に関する福島市長メッセージ

ロシアは、国際法に違反して、ウクライナ侵攻という暴挙を犯し、多くの市民をも死傷させ、さらには原発への攻撃という極めて危険で野蛮な行為に及んでいます。

原発事故という惨禍を人為的に引き起こすことは、絶対に許されません。

ロシアは、直ちに原発への攻撃をやめ、ウクライナから即時撤退すべきです。

ウクライナには、原子力災害を受けた本市の派遣団や職員が放射線対策について学ばせていただき、また、コンサートや 中学生の交流などを通じて、復興への励ましをいただいてきました。

私たちの心は、ウクライナと共にあります。ウクライナに一刻も早く平穏な日常が回復することを心より願っています。

令和4年3月4日

福島市長 木幡 浩