さかなクンの半生を映画化、演じるのは「のん」。配役の理由は「2人は何かが似ている。言葉にできませんが…」

さかなクンの自叙伝が『さかなのこ』として映画化。「自分の中で案外驚きがない」「なぜだかしっくりくる」などと歓迎する声が次々と上がっています。
映画「さかなのこ」
映画「さかなのこ」
(c)2022「さかなのこ」製作委員会

さかなクンの自叙伝『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』が映画化されることが、3月8日に発表された。

映画のタイトルは『さかなのこ』で、主演は俳優やアーティストとして活躍する「のん」が務める。『南極料理人』『横道世之介』などの沖田修一監督がメガホンをとった。

映画化が発表されると、「さかなクン役のんとか全然意味わかんないけど素晴らしい!」「自分の中で案外驚きがない」「なぜだかしっくりくる」などと歓迎する声が次々と上がっている。

配役について、沖田監督は「お二人とも何かが似ていると思いました」とコメントしている。

のんが演じるのは、主人公の「ミー坊」

子どもの頃から魚が大好きだったというさかなクン。他の子どもと少し違うことを心配する父親と、ミー坊を温かく見守り背中を押す母親のもとで成長し、1人暮らしを始めて様々な人と出会っていくというストーリーが描かれる。映画ではフィクションも織り交ぜながらアレンジを加えたという。

のんが演じる主人公の「ミー坊」。「天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力」に溢れたキャラクターだという。

右からのん、さかなクン、沖田修一監督
右からのん、さかなクン、沖田修一監督
(C)2022「さかなのこ」製作委員会

「センセーショナルなキャスティングではなく…」

映画化にあたり、さかなクンは「人とお魚の優しさが詰まった映画でギョざいます」とコメント。また、のんは「センセーショナルなキャスティングではなく、誠実な気持ちでこの役を私に託してくれたんだと感じました」と、「さかなクン」役への思いをつづった。

沖田監督は配役の理由について、「お二人とも何かが似ている」とした上で、こう続けた。

「さかなクンを描くのに、性別はそれほど重要ではないと思いました。実際と顔が似ているとか似ていないとか、そういう問題を取っ払って、もっと自由に、さかなクンの映画を作りたいと思いました」

『さかなのこ』は2022年夏、TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショーされる。

「ミー坊」を演じた、のん
「ミー坊」を演じた、のん
(C)2022「さかなのこ」製作委員会

コメント全文

原作・さかなクン

ギョギョッと!感動が大漁の“さかなのこ”がうまれました。この誕生を、さかなクンもキャストの皆さまとギョ制作チームの皆さまと共に、ものすっギョーく心待ちしていました!人とお魚の優しさが詰まった映画でギョざいます。

それではギョ一緒に!!さかなのこの気持ちになってレッツ・ギョー!!

主演・のん

さかなクンさんの自伝を原作とした映画を沖田監督が撮るという事に、心の底からワクワクしました。大興奮、です。

そして私がさかなクンの役をやれるなんて、これは凄い事件なんじゃないかな?と思っています。

衣装合わせをして撮影現場に入り、これはセンセーショナルなキャスティングではなく、誠実な気持ちでこの役を私に託してくれたんだと感じました。

素晴らしい映画ができました。早く皆様に観ていただきたいです。

監督・沖田修一

これは、さかなクンの映画であって、さかなクンの映画ではありません。何かを猛烈に好きになった人の映画です。子供の頃から、ずっと変わらずに好きでいる。好きが、人生を決めていく。そんな強い気持ちを、さかなクンの生き方を元に、映画にしたいと思いました。その純粋な役を、のんさんにお願いしました。お二人とも何かが似ていると思いました。何かは言葉にできませんが・・・。さかなクンを描くのに、性別はそれほど重要ではないと思いました。実際と顔が似ているとか似ていないとか、そういう問題を取っ払って、もっと自由に、さかなクンの映画を作りたいと思いました。

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