小中教員「悩みを同僚・先輩に相談しづらい」→LINEで臨床心理士が相談受け付け。東京都で12月1日から開始

「教員らが業務へのモチベーションを維持し、メンタルヘルスの不調を未然に防止すること目的」
写真AC

東京都教育庁は12月1日から、都内の公立小中学校の教員ら1万1000人を対象に、職場の人間関係や業務上の悩みの相談を無料通話アプリ「LINE」を通じて受け付ける。臨床心理士などが悩みを聞いて助言したり、必要に応じて別の専門的な相談窓口を紹介したりする。

同庁によると、「教員らが業務へのモチベーションを維持し、メンタルヘルスの不調を未然に防止すること」が目的。

実施期間は12月1日から2024年3月30日まで。月曜日から土曜日までの午後3時から午後9時まで利用可能。祝日も相談できる。匿名で相談できる。

同庁はこれまで、希望する学校の全教員を対象に、臨床心理士が校内で相談に乗る面談を実施してきた。その結果、教員らは「業務の多忙感や保護者との関係など、多様な悩みを抱えている」と分かったという。

一方、2022年度に実施した調査では、業務上の悩みについて「同僚や先輩に気軽に相談しづらい」と考える教員が4割を占めた。

同庁が12月から始めるLINEでの相談受け付けは、すでに対面での面談の実施を希望している学校の全教員らと、小学校の新規採用の教員全てを対象としている。

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