大量のシリア難民が内戦を逃れ、ハンガリーに殺到。多くはドイツを目指すという。2011年の「アラブの春」から内戦に発展。今ではIS(イスラム国)も深くシリアに入り込み、出口がまったく見えない。
ガーディアン紙の写真・映像で、ハンガリーに到着したシリア難民たちが徒歩で、オーストリア国境を目指す様子を知ることができる(難民が殺到しているためハンガリー発の国際列車は運休しているという)。シリアはティッピング・ポイントを超えてしまったということだろうか。これだけの人が移動するのは異常な事態だ。裕福な方は早々と脱出。今シリアを出ている人々は貧しくても何とか生きるために、途中で息絶える覚悟で出ているのだろう。
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日本政府の積極的平和主義は、軍事行動ではなく、このような人々に手を差し伸べることや、シリア紛争解決のために紛争調停するなど非軍事の方向へ向かうべきだ。
シリアの現実を日本に伝えたいと8月1日から2週間予定で渋谷アップリンク他で劇場公開したドキュメンタリー『それでも僕は帰る ~シリア 若者たちが求め続けたふるさと~』が、予想外にロングランの6週間目に入り、終了日未定となった。
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でも書いたが「決して戦争はしてはならない」のだ。
「数字では決して伝えられない、人の痛み、悲しみ。誰が最も傷ついているのか見逃さないように。そんなメッセージが、映画いっぱいに込められている。」
安田菜津紀 フォトジャーナリスト
ぜひ『それでも僕は帰る』をご覧頂きたい。
「安保法案が通過すれば日本はアメリカと共にIS(イスラム国)と戦うことになるだろう」
と「平和学の父」ヨハン・ガルトゥング博士は予言を残していった。決してシリア問題は他人事では済まされない。