amamiyatokororin

安倍元首相銃撃事件から4カ月以上が経った。戦後日本の歴史そのものがひっくり返るような実態に、ただただ言葉を失うばかりだ。
「昨日から、私も犬も食べてません」。住まいを失った女性からこんなメールをもらったことがきっかけで結成された「反貧困犬猫部」で、「危機一髪で犬の命を救う」という出来事があった。
2005年から開催されてきた死刑囚表現展。2022年7月に死刑が執行された秋葉原事件の加藤智大も表現展の「常連」だった。
独りよがりで歪んだ使命感、そして事件に対する正当化。このような姿勢から思い出すのは、16年、障害者施設で19人を殺害した相模原事件の植松聖死刑囚だ。
「新基地断念まで座り込み抗議3011日」と書かれた看板の横でピースサインするひろゆき氏。このTweetが大きな批判を浴び、波紋を広げている━━。
国葬を前にしてさまざまな言葉が語られていたが、安倍政権が残したもっとも大きなもの、それは「分断」だと私は思っている。
2021年3月、スリランカ女性のウィシュマさんが亡くなったことで大きく注目された入管問題。今年9月には、入管施設で14年に亡くなったカメルーン男性の死をめぐる裁判の判決が出た。
98年に自殺者が3万人を突破してから、もう24年。国は自殺対策に力を入れ、その数は3万人を下回ったが、それでも、今も1日あたり57人が自ら命を絶っている━━。
国葬反対より外国人生活保護反対━━。国葬が16億円超という報道を受け反対の声がさらに高まる中、そんなハッシュタグがTwitterでトレンド入りした。
故人の遺志を確かめようもない中、国葬がなされるということに疑問を抱く支持者もいるのではないか。私は国葬という言葉を聞いた時、亡くなってまで「利用」されるのかという違和感をまず持った。