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保護責任者遺棄致死罪については、母親の優里被告の公判で語られた内容とほぼ一致していた。
当時5歳だった船戸結愛ちゃんが虐待によって亡くなった事件。暴行を加えたとされる父親の公判が始まった。
東京地裁は母親の船戸優里被告に懲役8年の有罪判決を下した。10月1日からは父親・雄大被告の公判が始まる。
第一回公判では「このまま進行できるか不安になった」シーンもあったという。
裁判では、量刑を決めるにあたり、妻に対する夫からの心理的DVをどう捉えるかに注目が集まっていた。
検察官は「どれほどの空腹や暴力による苦痛を感じ、死に至ったか。『自分だけ愛されていない』と自分の存在価値を否定される苦痛も味わったに違いありません」と断じた。
優里被告は、結愛ちゃんが亡くなったことの責任について「刑務所に、20年とか30年とか、入っただけじゃ償いにもならない。でも、死刑になったくらいでは、軽々しい。どうやって罪を償えばいいか分からない」と叫ぶように答えた。
結愛ちゃんから“じいじ”と呼ばれ、慕われていた祖父。虐待死するまで、娘夫婦の家庭環境の変化に気が付いていなかったことを目に涙を浮かべて悔やんだ。
6人の裁判員は、「なぜ結愛ちゃんの顔を見るのが怖かったのか」など、公判で語られた優里被告の受け答えに対する疑問をぶつけた。
母親の優里被告は、結愛ちゃんが「ゆるして」と書いた手紙を読みながら助けなかった自分に「私と雄大が結愛を追い込んでいたとしか思わないです」と語った。
DV、暴力を振るわれている認識はなかったという優里被告。 ただ家族の異常を「もう自分では、このおかしさを変えられない」
急激に体重を落とした5歳の船戸結愛ちゃん。父親の暴力を恐れた母親の優里被告は、隠れて食べ物をあげるときも「袋を開けて音がしないもの」を選んでいたという。
部屋には段ボールと大量の張り紙が置かれ、結愛ちゃんに課された唖然とする量の「約束」が羅列されていた。
船戸優里被告は、当時5歳11カ月だった長女・結愛ちゃんを衰弱させ、死亡させたことを認め、夫の雄大被告から心理的DVを受けていたと主張した。
2017年度は過去最高の虐待相談件数。全国210の児相で13万3778件にのぼった。
「ルールのはざまに落ちた」結愛ちゃんの事件。虐待死は年間で77人いる。