hiranokeiichiro

「これまでどこか日本特有の問題だと思っていた自己責任論が、能力主義の観点から整理された」。対談相手として登場した小説家の平野啓一郎さんは語った。
10月13日(水)夜8時から。マイケル・サンデル教授と小説家・平野啓一郎さんの対談を配信いたします。「あなたがしんどいのは、あなたのせい」という考え方が社会に巣食っているのはなぜなのか? 考えていきます。
時代設定は2040年代の近未来の日本。主人公の朔也は、「自由死」を望みながらも事故死した母親の「本心」を探ろうと、高度な技術を用いて母を「バーチャル」に再現し対話を試みる。「人間の心とは一体何なのか?」という問いを読み手に何度も突きつける作品だ。
「敢えて単純化すると、日本は褒めない文化、自慢しない美徳がある」と平野さん。褒められにくい私たちは、いかに自己肯定感を保つことができるのだろうか。
「カッコいい」とは何か、という問いについて、そろそろ本気で議論しなくてはならないのではないか。
ある賞でポテンシャルを見出されなかった、あるいは作品の良さが理解されなかった作品が、別の賞では可能性を見出されて評価されることは、文壇にとっては健全なこと。