seikatsuhogo

扶養照会とは、親族に連絡がいくことだ。これがどうしても嫌、ということで生活保護を利用せずにいる人を、少なくない数、知っている。
生活保護の時よりお金はあるのだけれど、少しマシなだけ。働いても、働いても、絶望しか見えてこない。
「どうか恥と思わずに生活保護を利用してください」。生活保護バッシングをした議員たちが率先して言ってくれたら。そう望むのはあまりにも愚かなことだろうか。
年末年始、多くの人が支援につながった。が、まだまだ支援団体すら知らない人が大半だ。その上、民間の「共助」はとっくに限界を迎えている。
背景には、最後のセーフティネットである生活保護の受けづらさがある。困窮者や世間の持つマイナスイメージと、自治体の「水際作戦」だ。
私の2020年は、コロナ禍の困窮者支援の現場で活動し、政府や東京都などに申し入れをし、そんな現場をレポートし続けることで終わった。
今後、新型コロナウイルスの影響で生活保護の申請が増えれば、十分な対応がとれなくなる可能性がある。
でも、「死にたい」人にはたくさん言葉を発してほしいと願っている。「死にたい」の裏には、たくさんのニーズがあるからだ。
本来、寄り添うはずの福祉が高いハードルを突きつけていた。なぜ、杉並区でこのような謎のローカルルールがまかり通ってしまっていたのだろうか。
生活保護の生活とは、どんなものなのか?参考までに、私が生活保護を受けていた体験を語らせていただきたい。