現代人にはストレスが多く、そのままにしておくと、脳の中心部にある海馬という器官が縮退してしまいます。
海馬を休ませるには、(夜の睡眠に加え)昼寝や瞑想が必須ですが、忙しい日本人にはなかなかそんな時間や場所を確保できません。
リラックスして、子供の頃のように、思いのままに水滴と戯れてみてください。
これまでに存在しなかったもの、見たことのないものを人々に理解してもらうには、必ずと言って良いほど「産みの苦しみ」が伴います。今回、3年越しでリリースすることが出来た 「imm rain」は、その典型的な例です。
開発したのは、3年前の2013年。
能力が格段に向上した iPhone のGPUを活用した、新しいジャンルのアプリケーションを作ろうという発想のもとにスタートしたプロジェクトです。
子供の頃、雨の日に、窓ガラスについた水滴を指で他の水滴とくっつけて遊んだ経験がある人も多いと思いますが、そんな体験を厳密な物理演算で iPhone の上で再現したものです。
あえて、ありきたりのゲームにはせず、瞑想効果のあるインタラクティブ・アートとして丁寧に作りこみました。テトリスのような単純なゲームをすると、特殊な快感(瞑想効果)がありますが、そんな体験をインタラクティブ・アートとして提供したかったです。
しかし、Apple の審査に出したところ、リジェクトされてしまいました。理由は「目的がない、ゲーム性がない」というものでした。
私なりに、「これはインタラクティブ・アートだ。アートに目的やゲーム性は必要ない」と必死に説得を試みたのですが、その時は全く理解してもらえず、リリースを断念せざるを得ませんでした。
しかし、今年の9月の iPhone 7 のローンチイベントで、Apple が「アプリの審査プロセスを大幅に改善した」とのアナウンスがあったので、再度チャレンジしてみたところ、あっさりと一発で審査に通り、3年越しのリリースが叶ったのです。
知り合いの何人かには、「ビジネスモデルは?」と聞かれましたが、これはアートですから、ビジネスモデルはありません。広告もありません。
無料で提供し、より多くの人たちに楽しんでもらうことが一番の目的です。是非とも気楽に楽しんでください。