新国立競技場計画は本当に白紙見直ししてるのか?4

続いてなのですが、旧計画のころから問題視していた都市計画許可に含まれていた、土地活用方法の問題です。

ここまで、新国立競技場計画の白紙見直しをチェックしてきているわけですが、

JSCからの新国立競技場整備事業

1.ドでかい面積と、その上限を制限するのは分かるが減らすことを推奨しない間違い。

2.高さ制限を70メートルとして、より低く抑える提案を推奨しない間違い。

これらについてJSCおよび文科省および内閣府は

面積は上限を+5%ととし、より合理的に機能を満たし面積を低減することはかまわない。

高さについては、70メートル以内まで計画可能だが、より低くすることを推奨。

と、今すぐ募集要項をアップデートする必要について提案してきました。

続いてなのですが、旧計画のころから問題視していた都市計画許可に含まれていた、土地活用方法の問題です。

これまた書類13の中に次のような記述

「本事業での整備内容」とありますね。

資料4とも書いてあります。

では、その資料4とはどういうものなのか?こういうものです。

なんだ?この西側の茶色に塗られた部分は!

これって、以前から「やめろ、やめろ」と言い続けている「人工地盤」じゃねえか!

なにか「立体都市公園」だよ

これのどこが公園なんだ!

外苑西通りが死んじゃうから、この土地のかさ上げはやめなよ。

って言い続けているのに!まだ分かってない!

どころか!以前の都市計画許可がもったいないのか、それとも書類作成をさぼったのか、それともこの都市計画許可にこだわっている東京都の職員でもいるんでしょうか?

ここはひとまず見直しなんだから、「立体都市公園」として都市計画の許認可は取れているが、この資料を活用して計画するかどうかは応募者任せにする!が正解だろう!

そして!今現在も立ち退き問題で揺れる住宅地と明治公園をつなぐデッキも「旧計画を踏襲」と書いている。

はい、この人工地盤の資料も必須から参考にすぐ記述を変えなさい。

そうでなければ、また新規計画の人工地盤の許認可で苦労することになる、そうでないないなら白紙見直しといいながら旧計画図で許認可チェックをこっそりやっていることがバレバレになりますよ。

そうではなくて、ただ単純に、もし、これまでの許認可の資料を活用したいなら、そもそもの日建設計が作成したというここまでの設計図資料も検証委員会に全部公開しろ!税金から設計料支払っているんだから、白紙見直しなんだから、もはや守秘義務もなにもないだろう。

ということで、人工地盤が残ったままでは、「白紙見直し」とはいえないのではないか?という第三の問題点を指摘しておきます。

(2015年9月9日「建築エコノミスト 森山のブログ」より転載)

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