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台風18号の予想進路図
台風18号は、9日午前10時過ぎに愛知県知多半島に上陸。東海地方を北よりに進んでいるものとみられます。今後は近畿・北陸地方を通過する見込み。台風の中心から遠い関東や東北地方でも、大雨が続くおそれ。引き続き厳重な警戒を。
東海で数年に一度の大雨 関東も200ミリ超え
台風18号は、接近・上陸前から大雨をもたらしました。
三重県や静岡県では、降り始めからの雨量が、多い所で300ミリを超えています。
数年に一度の大雨となっている所もあります。
また、関東でも雨量が多くなっており、降り始めからの雨量が、すでに200ミリを超えている所があります。
この大雨の影響で地盤が緩み、土砂災害が起こりやすくなっている所も。
午前11時30分現在、静岡県、神奈川県、長野県、山梨県、東京都、埼玉県、群馬県、福島県、山形県に「土砂災害警戒情報」が発表されています。
台風の中心から離れた所でも、土砂災害に厳重な警戒が必要です。
今後は近畿・北陸を通過 関東や東北地方も大雨に
台風18号は、午前11時現在、名古屋市付近を1時間に約25キロの速さで北北西に進んでいるとみられます。
今後は、近畿地方や北陸地方を通過。9日夜には日本海に進み、温帯低気圧に変わる見込みです。
10日正午までの24時間に予想される雨量は、多い所で
近畿・中国地方 100ミリ
北陸地方 80ミリ
となっています。
台風が接近する近畿や北陸地方よりも、さらに多い雨量が予想されているのが、関東や東北地方。
10日正午までの24時間に予想される雨量は、多い所で
関東甲信・東北地方 200ミリ
となっているのです。
これは、台風や、本州付近に停滞する前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むため。
大気の状態が不安定になり、雨雲やカミナリ雲が発生しやすくなるのです。
このため、台風が日本海に抜けて、温帯低気圧に変わった後も、大雨が続くおそれがあります。
土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に警戒してください。
また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
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暴風や高波にも警戒を
台風18号の接近に伴い、東日本や西日本では、9日は非常に強い風が吹く見込みです。
予想される最大瞬間風速(最大瞬間風速)は、
近畿地方 20メートル(35メートル)
中国・東海・北陸地方 20メートル(30メートル)
何かにつかまっていないと立っていられないような風で、物が飛んできてケガをするおそれがあります。
車を通常の速度で運転することも難しくなります。外出の際は、十分に警戒してください。
また、海は大しけとなるでしょう。予想される波の高さは、
東海地方 7メートル
伊豆諸島 6メートル
近畿・関東・東北地方 5メートル
九州北部・中国・北陸地方 4メートル
となっています。海岸には、なるべく近づかないようにしてください。
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気象予報士
「どんなときでも、天気予報だけは必ず見る」NHK岐阜放送局のキャスター時代、取材に伺った職人さんから聞いた言葉です。天気次第で、仕事の進め方や作品の出来が変わってしまうとのこと。以前から「人の役に立つ情報を伝えたい」と考えていた私は、「これだ!」と思い、気象予報士を目指すことになりました。
その後、NHK名古屋放送局キャスターや中部支社での解説・予報業務を経て2015年春より日直予報士の一員に。
読んでくださった皆さんに、少しでも「役に立った」と思ってもらえる記事を目指します!