国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」の初飛行日が、11月11日に決定した。午前中に名古屋空港を離陸し、約1時間のフライトを経て同空港に戻る予定だ。空港周辺の混雑を回避するため、具体的な時間は明らかにされていない。機体を開発した三菱航空機が発表した。
当初の予定では10月下旬に初飛行するはずだったが、コックピット内のペダルの改修が必要になったため延期されていた。初飛行の模様はUstreamで生中継される予定だ。
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MRJの正式名称は三菱リージョナルジェット。その名の通り、三菱重工のバックアップの元、子会社の三菱航空機が開発している。採算が取れず1973年に製造中止となったプラペラ機「YS-11」以来、約40年ぶりに製造された国産旅客機だ。全長は約35m。旅客機としては小ぶりだが、78〜92人の乗客を乗せることができる。最大巡航速度はマッハ0.78(時速830km)だ。
航続距離は最大3300kmで、東京からはグアム、台北、上海、北京をカバーできる。ヨーロッパやアメリカ合衆国では全域を飛行できる計算で、世界各国の大都市のハブ空港と地方空港を結ぶ「リージョナルジェット」の分野への参入となる。
小型機市場ではブラジルのエンブラエル社、カナダのボンバルディア社の2強が圧倒的なシェアを持っている。国家プロジェクトとして、日本政府も500億円の開発予算をつぎ込んだ「日の丸ジェット」が、どこまで世界市場に食い込めるか注目されている。
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