セックスを自分よりも求める彼女に困った...そんな時に男性が知っておくべきこと

サンフランシスコの性セラピスト、キーリー・ランキンは「男性がパートナーの女性よりも性的衝動が低い状況は、普遍的な問題です」と解説する。
Man whispering in woman's ear woman pushing him away
John Sommer via Getty Images
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オレゴン出身の38歳の男性、テッドにとって、理想的なセックスの頻度は週に1度。しかし、テッドのガールフレンドにとっては、1日に1度セックスをするのが理想だった。

このカップルは、一緒になった年に、妥協の重要性を学んでいた。2人が合意に達した目標は、1日おきにセックスをすることだったが、常にそうなるわけではなかった。そして、そのことが寝室の内外で幾らかの緊迫状態を生み出してきた。

「それは『理論と実践』の違いなのですよ」。テッドはハフポストUS版の取材にこう答える。「理論上、パートナーに拒まれることを理解するのは簡単なのです。しかし実践となると、それは双方を、特に彼女を感情的に傷つけうるのです」。

人々は多くの場合、そのことについて語らない。しかし、サンフランシスコの性セラピスト、キーリー・ランキンは「テッドとそのガールフレンドのような関係、つまり、男性がパートナーの女性よりも性的衝動が低い状況は、普遍的な問題です」と解説する。

「このごろ私のもとに現れるカップルの客のおよそ半分が、男性よりも女性のほうが、より多くの性的な繋がりと頻度を欲しています」。ランキンはハフポストUS版の取材にこのように答えた。

こうした女性の欲求不満のほとんどは、男性への膨らんだ期待感のせいにすることができる。「男は常にセックスに対して機敏で自発的で熱心であるべきだと、非常に多くの人々が未だに信じている」とランキンは言う。

「女性たちが権力を手にするにつれ、『男は常に欲し、女は欲しない』というこの社会的な構造が完全に消失することを、私は本当に望んでいます」とランキンは言った。「第一段階は、そのことについてオープンに話し合うことです」。

パートナーが「今日はやめよう」と伝える有効な方法

男性がセックスに熱心ではない身体・健康上の理由は、勃起不全から早漏に至るまで豊富にある。運動のしすぎですら、理由になりうる。最近の研究では、長距離のサイクリングやマラソンのような持続的な運動が、テストステロンの減少と性欲の減退に関係があるとしている。

そしてただ単に、「そんな気分ではない」という場合もある。ロサンゼルス郊外に住む29歳の男性、ジョセフ・Oはそういう男性の1人だ。彼はハフポストUS版の取材に対して「セックスができない理由の90%は、とても疲れていること、もしくは率直に言うとただ怠惰なだけだ」と語った。

「僕と、僕のパートナーの多忙すぎるスケジュール、そして激しく振られた炭酸飲料のような3歳児がいることによって、僕たちが定期的にセックスをすることは本当にむずかしい」と彼は説明した。

インタビューの終わりに「男の性衝動がいかなるものか、男性たちが受け入れることが決定的だと感じる」とジョセフは言った。

「男が好きな方法は、セックスの衝動や、財産や、頭髪のラインのように、自分がコントロールできない物事によって、男らしさを判断するやり方だ」と彼は言った。「それはちょうど、『自分を受け入れようとする』ようなものだよ、兄弟」。

『愛を本物にする:親密さと愛情の持続に至る聡明なカップルの指針』の著者である性セラピストのセレステ・ヒルシュマンは、ジョセフの発言は正しいと話す。「男らしさと強い性欲を切り離すことが、欲求の不一致を乗り切るための第一歩」と彼女は語る。

「多くの男性は、そういう気分でない時でもセックスをしようと自分を駆り立て、バイアグラやシアリスのような手っ取り早い解決策に飛びつきます。性衝動の低い相談者のひとりが、私たちにこう言いました。『私は完全に追い詰められた気分です。私は多くの場合セックスをしたくないときにセックスをしていました。私はパートナーにうんざりし始めました』」。

性欲の不一致に対する万能の解決策は無いが、ヒルシュマンは相談者に対して、「義務的にセックスをすることは答えではない」と伝えている。代わりに彼女は、実現可能なことを思い描くようにと伝えている。

「違うカップルには、違った解決策が有効です。人々の限界を尊重し、相手の性欲を敬いながら、創造的になって選択肢を考えることが重要です」と彼女は言う。「ある男性にとっては、パートナーの性器を愛撫したり、オルガスムに達するための性具を彼や彼女が使いながらいちゃつくことのほうが楽しいのかもしれません」。

テッドはハフポストUS版に対して、彼と彼のガールフレンドにとって、コミュニケーションはとても重要だったと伝えた。

「まじめな話、特に定期的に話をするには、それは気まずい話題です。しかしそれは私たちにとって役に立ちました」と彼は言う。「たとえ私たちが、彼女が欲する回数のセックスをしていないとしても、私は彼女に惹かれ、彼女を愛し、彼女に感謝しているのだということを、彼女は知る必要があるのです」。

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ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。