PRESENTED BY さわかみ投信

まだ見ぬ未来を、共に築く。さわかみ投信と歩む資産づくり

日本初の独立系運用会社、さわかみ投信。ITバブルとその後の経済暴落もくぐり抜けた、卓越した目利きの理由とは。日本が今後繁栄する可能性の大きさと、私たちが経済的自由を得る重要性を金融のプロ二人が語ります。
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朝日新聞デジタル

日本再生の鍵を握る、「投資感覚」と「行動力」

長引く超低金利、長期の低迷が続く日本経済。コロナ禍もあり、先行きに不安を感じている人は少なくありません。そんな時だからこそ、重要なのが未来への投資です。「日本再生の鍵は、一人でも多くの人が投資感覚を持ち、行動できるかにかかっている」。そう語る、さわかみ投信の草刈貴弘・取締役最高投資責任者と、水上成憲・取締役直販部長に、投資の重要性や日本再生の道筋を伺いました。

お金の不安解消が、日本の経済成長につながる

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草刈貴弘(くさかり・たかひろ)さん:さわかみ投信株式会社取締役最高投資責任者(CIO)。2001年3月に東洋大学工学部建築学科卒業。2008年10月、SBIフィナンシャルショップ株式会社を経てさわかみ投信に入社。2010年4月、業務管理部を経て運用調査部に異動。2010年11月、ファンドマネージャーに就任。2013年1月 最高投資責任者 兼ファンドマネージャーに就任。2015年6月、取締役最高投資責任者兼ファンドマネージャーに就任。
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━━さわかみ投信では創業以来、一貫して長期投資の重要性を訴え、一般の方の資産形成をサポートしてきました。その根底にある想いを聞かせてください。

草刈貴弘さん(以下、草刈) 今、日本の個人金融資産は過去最高レベルで増えています。それなのに日本の経済が長期間、停滞しているのはお金がうまく回っていないからです。お金は持っているのに、老後の生活費などの不安があり、あまり前向きに使いません。

多くの人がそれなりの資産を持ち、お金の不安がなくなれば、もっと使うようになるはずです。その結果、経済が活性化し、企業収益が上がり、給与や税収が増えます。社会全体が豊かになります。日本に住む人が昨年より1%多く消費すれば、名目1%の経済成長はすぐに達成できます。私どもが「さわかみファンド」を通じて個人の資産形成をサポートしてきたのは、人々のお金の不安を解消し、このような経済の好循環をつくりたいからです。

水上成憲さん(以下、水上) 個人金融資産のうち約1000兆円が現金・預金として眠っています。このうち10%の100兆円が投資に向かい、仮に年5%のリターンがあれば5兆円が生まれます。この金額は日本の年間の防衛費や文教費に匹敵する額です。これだけのお金が社会を巡れば、経済は一気に活性化するはずです。このような投資に対する感覚を、一人でも多くの人に持っていただきたいと思っています。

━━「さわかみファンド」を運用する上での投資哲学をお聞かせください。

草刈 まず大前提として、「投資と投機、ギャンブルは別もの」ということです。短期的な売買で収益を目指す投機は、裏付けのある価値ではなく価格だけを見るので短期になりやすく再現性は低いものです。ギャンブルはもうけた人がいれば、それと同じ額だけ負けた人がいるゼロサムゲームです。一方、投資は長期的に経済を成長させ、富のパイそのものを増やしていく行為です。よって投資は、これからの社会が必要としていて、今後、大きく成長する可能性がある企業を長期的に資金面で応援することが基本です。

━━とはいえ投資先企業の未来は、誰にも予測できません。

草刈 ビジネスの世界は当然、栄枯盛衰があります。私どもが過去に投資した企業のなかにも業績が悪化し、倒産する前にやむをえず売却したケースがあります。ただ基本的に、オプションなどでリスクヘッジすることは行っていません。その企業が本当に投資に値する企業か徹底的に調査することこそが、一番のリスクヘッジだと考えています。

まずは何があってもそう簡単につぶれる会社ではないかどうかを見極める。その上で、手堅く成長していきそうな企業、未来の社会のためにぜひ伸びてほしい企業など、会社の理念や倫理的な部分も含め、さまざまな尺度から運用チームで徹底的に議論し、分散投資の観点からのバランスも考え、投資先を決めています。

低迷しているからこそチャンスも眠っている日本市場

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水上成憲(みずかみ・しげのり)さん:さわかみ投信株式会社取締役直販部長。2004年3月、明治大学商学部卒業。2004年4月、日本証券金融株式会社入社。同社にて、制度信用取引の決済に必要な資金・株券の貸付業務に携わる傍ら、2009年には財務省理財局、2011年には日証金信託銀行株式会社へ出向し、幅広く金融関連業務に携わる。2019年7月にさわかみ投信に入社。2020年6月、直販部を経て管理部長に就任。2020年11月、取締役管理部長に就任。2021年1月、取締役直販部長に就任。
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━━「さわかみファンド」は日本株を中心に運用しています。昨今の日本の投資環境について聞かせてください。

草刈 コロナ禍で、日本はデジタル化やIT化が遅れていることが明らかになりました。一方、アメリカでは給付金を支払うシステムを大手IT企業が一気に作るなど、底力を見せました。そんなアメリカに今、世界中で余っているお金が流れ込んでいます。日本でも、米国の代表的株価指数であるS&P500やナスダック関連商品に投資する人が増えています。

ただこのような状況下でも高収益をあげ、成長している日本企業はたくさんあります。そもそも日本の大企業の多くはグローバル展開しており、アメリカの好景気の恩恵を受けています。実際に今、アメリカでは日本車がとてもよく売れています。高齢者向けサービスやロボット、センサーなどの分野で日本には競争力の高い企業がたくさんあります。いずれにしろどのような環境下でも成長する企業はあり、それを見極めることが大事です。

━━デジタル化が遅れているということは、そこに集中的に投資をすることで、成長する余地も大きいということですね。

草刈 これから適切な手をしっかり打っていけば、日本経済の未来にさほど悲観的になる必要はないと思います。今、みんながアメリカやハイテク株に注目しているからこそ、それ以外の分野に長期投資することで、大きなリターンを得られる可能性もあります。

ちなみに私どものファンドが誕生して1年後の2000年終盤にITバブルが崩壊しました。この時、流行のドットコム銘柄を一切所有していませんでした。重厚長大企業にしか投資していなかったので、古臭いファンドだと言われていたんです。ところがITバブル崩壊後、中国が勃興し、日本の重厚長大企業からたくさんものを買うようになりました。その結果、「さわかみファンド」のパフォーマンスは一気に上昇し、世間から大きく注目されるようになったのです。

地方企業がグローバル企業に成長すれば、日本経済は再生する

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「さわかみファンド」の仕組みについて語る、水上成憲さん(左)と長期投資の重要性について語る、草刈貴弘さん。
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━━さわかみ投信として今後、力を入れていきたいことや、将来のビジョンを伺えますか。

草刈 日本企業への投資が中心とはいえ、現在、私たちは海外企業の株の所有割合も少しずつ増やしています。海外には海外で、日本にはない優れた企業があるからです。今のところアメリカやフランス、デンマーク、フィンランド、ケニアなどの会社に投資しています。そして海外の企業について研究して得た知見を、日本の企業に還元することも考えています。

私どもは長年、投資してきた企業の経営者とは、率直に話せる信頼関係が築けています。この20年間で多くのことを学んできました。そこで得た知見を、日本企業のビジネス拡大や生産性向上に役立てるような取り組みにも、力を入れていきたいと考えています。

水上 私たちはファンドの購入者を「ファンド仲間」と呼び、運用報告会や企業訪問ツアーなどで、積極的に投資先企業と交流していただいています。それが企業とファンド仲間の絆を深め、長期投資の本質を実感していただくことにつながっています。昨年の運用報告会ではコロナ禍にもかかわらず約700名が来場され、「社会勉強になりました」などといった喜びの声をいただきました。

ファンド仲間のうち、ファイナンシャルインディペンデンス(経済的自立)を実現した人は、社会貢献活動や恵まれない人への寄付などにも熱心に取り組まれています。そのような人が日本に増えることで、世の中は今よりずっと素敵なものになると思っています。

━━それが企業理念として、さわかみ投信が掲げている「長期投資で世の中をおもしろくしていこう」ということですね

草刈 はい。そのためにも私どもが投資をするうえで重視しているのが、その企業が本業で社会課題を解決していること、地域に貢献していることです。特に地域に密着した企業が成長すれば、その地域に仕事や雇用が生まれます。その会社の従業員の給与があがれば、地域の消費や税収が増え、人とお金がその地域にどんどん集まってくる。そんなプラスのスパイラルが生まれます。

さらにその企業は地域で確固たる地位を築いたうえで、他の地域や海外へ事業を拡大していけます。実際にそのような形で、地方企業からグローバル企業へと成長した企業が日本にはいくつもあります。長期投資を通じてこのような会社を応援し、地方から経済を活性化させていくことも、日本の再生にとって欠かせないことだと考えています。