PRESENTED BY ツムラ

高山都さん「ポジティブな放棄をする」我慢しない生き方とは?

約8割の女性が抱えていると言われる「隠れ我慢」。モデルの高山都さんに我慢を解消して、自分らしく生きるコツを聞きました。
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多くの女性が「隠れ我慢」を抱えていると言われています。

「隠れ我慢」とは、不調を我慢して仕事や家事をしてしまうこと。ツムラが実施した調査では、全国20~50代女性の約8割が「隠れ我慢」を抱えながら日々過ごしていることがわかりました。

モデルの高山都さんは「自分のための行動指針」を持つことが、我慢を解消する第一歩だと言います。「ダメだったらまたやればいいじゃん」……その発想にたどり着くまでの葛藤とは?

 

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高山都(たかやま・みやこ): 1982 年生まれ。モデル、女優、 ラジオパーソナリティーなど幅広く活動。 趣味は料理とマラソン。 「#みやれゴハン」として料理やうつわなどを 紹介するインスタグラムが人気。 趣味のマラソンでは、横浜マラソン2016を 3時間41分で完走の記録を持っている。 著書『高山都の美食姿』 (双葉社刊)シリーズ1~4も好評発売中。
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「我慢」も仕事の一つだと思っていた

──高山さんご自身は「隠れ我慢」をしたことがありますか?

小さい頃から頭痛持ちだったので、痛みとは長く付き合ってきました。モデルの仕事も体力勝負で、真冬でも真夏の格好をする撮影が普通です。でもそこで「寒い」とか「辛い」と言ってもどうしようもないな、と。「これが私の仕事、自分が選んだことだからしょうがない」と、我慢することも一つの仕事だと捉えていました。

それが当たり前なので、「痛い」「辛い」と口にするほうが勇気がいること。周りに心配をかけてしまうかもしれないとネガティブに捉えて、だったら自分ひとりで抱えられるなら我慢したほうが早いと思っていました。

──そうしたなかで、2020年末くらいにご体調を崩されて、考え方が変わったそうですね。

 同世代のみなさんそうだと思うんですけど、「NOと言わないことが正しい」という思い込みがずっとあったんです。仕事がくるのは嬉しいしありがたいし、「何でもやります、がんばります」という気持ちで一生懸命やってきました。だけど、急に忙しさが増してきて。そうすると、自分のやりたいことができて嬉しい気持ちとは裏腹に、周囲のスピードに体がついてこなくなってしまいました。

理想としていた状況が現実になって嬉しい一方で、忙しさに追われて「あれ、自分の体や心がついてこないぞ」っていう。自分自身がどこにいるのかがわからなくなって、自分の軸がブレブレになってしまったんです。

それが体調を崩すサインでした。「自分はまだいける、やれる」と思っていても、我慢の限界だった。それで仕事関係や友達など、周囲の人たちにも迷惑をかけてしまって……。反省しながらも、一度ボロボロになっちゃうと、なかなかそこから這い上がれないんですよ。本当につらかったですね。

──そこから復調するまで、いろんな葛藤があったと思います。

 そうですね。お休みをもらって心療内科に通って、先生からアドバイスをもらったり薬をもらったりしました。でも、最終的には自分でどうにかするしかないと気付いたんですよ。いろんな選択肢があっても、それを選ぶのも自分自身ですし、やっぱりこれは「自分のためになんとかしなきゃ」と。待っていても誰も引き上げてくれないですから。

ボロボロでいるのも、立ち上がるのも結局は自分次第。助けてくれる人はいるけど、「自分で、自分のために」動かないと何も次に進まないなと思って。その結果、「自分のために行動をする」という一つの答えが導き出されたんです。それが大きなシフトチェンジのきっかけでした。

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「できること」だけ見て、あとは「ポジティブな放棄」を

──普段から仕事や家事など「やるべきこと」をたくさん抱えていると、何が自分のための行動なのか考えられないことも多いと思います。高山さんの言う「自分のため」の行動指針は、どんなものですか?

私は常にやることの順番をつけるようにしています。今自分は何がしたいのか、何をするべきなのか。やることがたくさん溜まっていくと優先順位がわからなくなってくるので、ToDoリストをつけるようにしています。溜まっていることが可視化されると、だいぶ冷静になれますよ。

「よし、まずはこれが先だな」とか「これはもうちょっとあとでもいいな」と判断できるようになります。ただ焦っても自分の気持ちが分散してしまうだけですし、私はそんなに全部を均等にできるタイプの人間ではないので「今一番エネルギーを注がなきゃいけないのは、これ」と決めてしまうのが大事だな、と。

あと、自分がちょっと手詰まりになりかけると、自分にとって大事なことを口にするようにもしています。「今日やるべきことは、これだ」と、繰り返し言っています。口に出して言うとインプットされますし、自分自身にもマインドセットされます。

──リスト化しても、やるべきことがたくさんあると圧倒されそうです。

人間なので、どうしても目の前にやるべきことがたくさんあると「こんなにあるのか」と圧倒されてしまって、できないことが大きく見えてしまいますよね。まずはできることを選定して、直近でやらなきゃいけないことを決めたら、あとは1回無視しちゃえばいいんです。

「できないこと」にフォーカスするんじゃなくて、できることだけを見て、あとのことは一旦考えない。私はこれを「ちょっと不良になってみる」って表現するんですけど(笑)。

──不良になって、ちょっとはみ出してみる、みたいな。

そうそう。一生懸命な人って、多分「こうせねば、こうであらねば」「はみ出しちゃダメだ」って考えるんですよね。優しくて真面目で繊細で、だからこそみんなの意見が気になってしまう。

でも、そういうときこそ1回不良になってみる。そうすると「あれ、意外と大丈夫だな」って気づくんですよ。はみ出してみても、そんなに怒られなかったりします。不良になることで、自然と自分のキャパシティが大きくなるというか、余白ができてくるんです。

仕事でもなんでも「全部自分でやります」じゃなくて、周囲に少しずつ頼ってみるのは大切だと思います。

私も素直に甘えるのは難しいときもあるのですが、自分が「ちょっと変わりたいな」と思うタイミングでは、甘えてみるようにしています。周りをちゃんと信じて、任せてみる。ポジティブな放棄をしてみるんです。

──ポジティブな放棄、いい言葉ですね。

今はコロナ禍でリモートワークも増えて、仕事とプライベートの境界線が曖昧になってきていますよね。私もこういう仕事なので昼夜問わずひっきりなしに連絡がくることもあって、そうすると境界線がどんどんなくなってしまいます。こういう線引きが難しい時代だからこそ、ポジティブな放棄が大事。

例えば、私はある程度仕事が片付いたらマネージャーさんに「今日はもう連絡を返しません」と、ハッキリ言っちゃいます。そのときに申し訳なさそうに伝えるのではなく、明るくカラッとした雰囲気で伝えることを心がけています。 

生理で辛いときも「今日は本当にお腹が痛くて辛いんです。この状態で無理にやっても効率は上がらないから今日は休むけど、明日にはその分を取り返します」と宣言します。すると周囲も意外と受け入れてくれる。伝え方って大事ですよね。

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「ダメだったらまたやればいい」挫折から学んだこと

──どうしても周囲に迷惑をかけてしまうのではと考えてしまう人もいます。そんな人に、「ポジティブな放棄」への第一歩として、どんな声をかけてあげたいですか?

私は「大丈夫だよ、そんなに人は見ていないから」ということを、自分自身にも周囲の人たちにも伝えています。

一生懸命頑張っている人ほど我慢したり、はみ出しちゃダメだと思いがちですけど、人はそんなに他人のことを見ていないし、そこまで期待していないよ、と。だから1回思い切ってポジティブな放棄をしてみてほしい。それでダメだったら「またイチから始めればいいんじゃない?」と、いつも思っています。

コツコツ積み上げてきたことも、些細なきっかけで崩れてしまうこともあります。そういう挫折を経験しているからこそ、「ダメだったらどうしよう」じゃなくて「ダメだったらまたやればいいじゃん」という気持ちが、心のどこかにずっとあります。人生、生きていれば何回でもチャンスはありますから。

あと、迷ったらワクワクする方を選ぶこと。ワクワクしないことをやっても疲れるだけですから。今日つける腕時計はどれにするか、ニットは何色にするか、小さなことから自分のテンションがあがる方を選ぶんです。

気分が落ちている日だったら新しい服を買ってみるとか、ハンカチ1枚でも新しいものを手にしてみるとか。好きなものを食べるでもいいし、ちょっと寄り道をしてみるなど、行動を変えてみるでもいいし。私も悩んだときは美味しいご飯を食べるって決めています。些細なことでいいので、ちょっとしたご褒美を用意するのもいいんじゃないかな。

──そのためにも、「これをやると自分の機嫌がよくなる」ということを普段から理解しておくといいですね。

そうですね。好きなことをリストにして書き出してみるのもいいですよね。美味しいものとか、好きなものとかやりたいことを。自分の欲を知って、「今日ちょっとダメかも」ってなったときに自分の欲望のリストを1つ消化してみる。そうやってテンションをあげて乗り越えるのも、いいですよね。

──最後に、高山さんの「#OneMoreChoice」、自分なりの選択肢を一言で教えて下さい。

「ポジテイブな放棄をする」です。みんな、はみ出ることを恐れないでほしい。はみ出してみたらきっと次の余白が自ずとできるし、やるべきことが見えてくるから大丈夫。捨てることは怖くないよって伝えたいですね。

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取材・文=川口あい 撮影=Shin Ishikawa

 

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