PRESENTED BY 花王

「生理のときも自分らしく、ありのままに」 女性のヘルスケアを支える、ブランドの思いに共感が止まらない

女性の生理現象をめぐる課題について、ロリエ担当者への取材をもとに考えてみました。

ジェンダーギャップがいまだに色濃く残る日本。すべての女性が自分らしく過ごしやすい環境を整えていくには、生理をはじめとしたヘルスケア課題を解決していくことが大切です。

「生理痛がしんどい。だけど仕事は休めない」

「PMS(月経前症候群)の深刻さが、周囲の男性に理解されづらい」

「そもそも、女性特有の健康の話は相談しづらい…」

こんな経験をしたことがある女性も多いのではないでしょうか?

生理用品ブランド・ロリエの調査(※1)によると、71%の人が「生理中は無理をしたくない」にもかかわらず、実際に「生理中は無理しない」人は22%にとどまるそうです。

本記事では、女性の生理現象をめぐる課題について、ロリエ担当者への取材をもとに考えていきたいと思います。

花王でロリエブランドを担当する、佐藤なごみさん(左)と杉本沙穂さん(右)
花王でロリエブランドを担当する、佐藤なごみさん(左)と杉本沙穂さん(右)
tomohiro takeshita

「女性の働きづらさ」の背景にある、ヘルスケア課題

世界経済フォーラムが毎年発表している「Global Gender Gap Report(世界男女格差報告書)」の2023年版によると、日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中125位。前年から9ランクダウンし、06年の公表開始以来で最低ランクという、残念な結果となりました。

とくに労働環境における格差を指摘されることも多く、そこには職場のジェンダーギャップには雇用形態や給与・昇給などの待遇、育児と仕事の両立など、さまざまな要因がありますが、昨今、女性特有のヘルスケア課題に注目が集まっています。

たとえば、筆者も社会人の端くれとして複数の会社で働いてきましたが、生理中に残業が続いて不調になることもざら。「相談しづらいし、我慢するしかないか」と、なんとかやり過ごしてきました。

こうした「働きづらさ」の背景には、働く女性が増えたにもかかわらず、女性のヘルスケア課題への対応が進んでいないことがあります。

職場では、生理中も無理して働く女性が多い

経済産業省の「健康経営における女性の健康の取り組み」に関する資料によると、生理にともなって起こるさまざまな心身の症状による労働損失は、約5000億円にのぼると試算されています。

初経、毎月の生理やPMS、妊娠、出産、更年期障害――個々のライフスタイルやライフプラン、体質などによって差がありますが、多くの女性は生涯にわたって、ホルモンバランスが大きく変化します。それにともない、自律神経や免疫などが影響を受け、心身にさまざまな不調をきたすといわれます。

さらに、現代女性は初経が早まったり、出産の回数が減ったりしたことで、生涯に経験する生理の回数が増えているそうです。そうすると、心身の負担も重くなります。ロリエの調査によると、とくに働く女性は生理で不調のときも「いつも通りに」と無理してしまう傾向が強いそう。

花王ハイジーン&リビングケア事業部門 サニタリー事業部 杉本沙穂(すぎもと・さほ)さん
花王ハイジーン&リビングケア事業部門 サニタリー事業部 杉本沙穂(すぎもと・さほ)さん
tomohiro takeshita

また、子宮頸がんや乳がんをはじめとした女性特有の疾患も、重要なヘルスケア課題の一つです。

たとえば子宮頸がんは、働き世代でもある20〜30代で増えていて、20代がもっとも多い。一方で、検診の受診率はとても低く、18~26歳の女性を対象としたアンケート調査ではわずか9%にとどまっています(※2)。

さらに、女性の9人に1人が生涯の間にかかると言われる(※3)乳がんの検診受診率でも5割を満たしません(※4)。

「無理せず、自分らしく過ごせるように」より良い生理環境をつくる、ロリエの活動

こうした女性のヘルスケア課題に対する理解を広め、ヘルスリテラシーを高めること。そして、女性特有の生理現象や疾患についてオープンに話し、誰もが婦人科検診にアクセスしやすい環境をつくっていくことが必要です。

花王ロリエブランド担当の佐藤さんによると、ロリエは「生理をもっと過ごしやすく」というパーパスを掲げ、女性の生涯の生理現象によりそい、生理現象を取り巻く環境をより良くする活動をしているそう。

花王ハイジーン&リビングケア事業部門 サニタリー事業部 佐藤なごみ(さとう・なごみ)さん
花王ハイジーン&リビングケア事業部門 サニタリー事業部 佐藤なごみ(さとう・なごみ)さん
tomohiro takeshita

「たとえば、生理中も無理をしがちな働く女性たちが抱える悩みの一つとして、『突然の生理』があります。そこで、私たちは職場でのナプキンの備品化を進める『職場のロリエ』プロジェクトに取り組んでいます」

「職場のロリエ」プロジェクトで提供しているナプキンとケース。ナプキンは、働く女性に愛用者が多いスリムガード。2022年から活動を始め、すでに30社が導入している
「職場のロリエ」プロジェクトで提供しているナプキンとケース。ナプキンは、働く女性に愛用者が多いスリムガード。2022年から活動を始め、すでに30社が導入している
tomohiro takeshita

また、「女性たちの健康を守り、ずっと寄り添いたい」との思いから、婦人科検診の啓発活動にも力を入れているそうです。同じくロリエブランド担当の杉本さんは、次のように話します。

「乳がんや子宮頸がんは、女性にとって身近な疾患です。ですから、自分の体を知る一歩として、検診を活用してほしい。また、家族やパートナーの大切な体を守る機会として、受診を勧めてほしいとも考えています」

ロリエ公式Xアカウントによる投稿をリツイートすると、1リツイートにつき20円を、乳がん・子宮頸がんを支援する団体へ寄付する「リツイート募金」を9月29日から実施。

加えて、女性の体について知っておくべき情報をクイズ形式でまとめた「カラダテスト」をブランドサイトに掲載。正しい知識を身につけるサポートをしています。

さらに、生理に関するリテラシーを底上げする活動として、「初経教育」にも取り組んでいます。ブランド設立以来、45年にわたり活動を継続し、教材と生理用ナプキンを同封した初経教育セットを、全国の小学校9000校へ配布したそう(2023年度実績)。

初経教育セット。活動を始めた当初は、少女たちが読む雑誌に質問コーナーを作って対話もしていた。毎月100通を超えるお便りが来て、その一つひとつに応えていたそう
初経教育セット。活動を始めた当初は、少女たちが読む雑誌に質問コーナーを作って対話もしていた。毎月100通を超えるお便りが来て、その一つひとつに応えていたそう
tomohiro takeshita

また、ブランドサイトに「おとなになるということ」という初経教育ページを開設。初経を迎える子どもとその家族、小学校に向けて情報を発信しているそうです。

女性のヘルスケア課題への対応は、まだまだ道半ばの日本。「なんで、生理ぐらいで休むの?」なんて心無い言葉を目にすることもあります。

一昔前の生理用品のTVCMでは、白いパンツを履き、明るく颯爽と歩く女性の姿をよく見かけました。だけど生理の悩みは多種多様。個人差が大きく、みんながみんな生理中に、いつも通り振る舞えるわけではありません。

ロリエ・ブランドサイトで公開されている動画。ブランドアンバサダーの二階堂ふみさんが、生理について一人語りする内容。「生理のことを社会全体で知っていくって、すごく大事だなって思うんです。理解が深まることで、変わることもあるから」というセリフが印象的だ
ロリエ・ブランドサイトで公開されている動画。ブランドアンバサダーの二階堂ふみさんが、生理について一人語りする内容。「生理のことを社会全体で知っていくって、すごく大事だなって思うんです。理解が深まることで、変わることもあるから」というセリフが印象的だ
花王提供

社会のプレッシャーから、生理中に無理をしてしまいがちな女性も多い。そんな彼女たちにそっとよりそい、どんな過ごし方も選びやすい環境づくりに取り組むロリエ。「無理せず、自分らしく過ごしてね」と語りかけるようなブランドの姿勢に、一女性として共感が溢れます。

ロリエ製品の一部。生理が重い人でも安心して夜眠れるショーツタイプや、デリケートゾーン専用のボディウォッシュなど、女性一人ひとりの悩みに応えた、多様な製品を提供している
ロリエ製品の一部。生理が重い人でも安心して夜眠れるショーツタイプや、デリケートゾーン専用のボディウォッシュなど、女性一人ひとりの悩みに応えた、多様な製品を提供している
tomohiro takeshita

ロリエの婦人科検診促進活動に関する情報はこちら

ロリエの「職場のロリエ」に関する情報はこちら

ロリエの初経教育に関する情報はこちら

(※1)調査年:2019年、対象者:500名、年代:20代

(※2)ティール&ホワイトリボンプロジェクト2008年子宮頸がん予防の会記者発表資料による

(※3)国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(全国がん登録)2017年データによる

(※4)OECD Health Statics 2020(海外50〜69歳)、2019年国民生活基礎調査(日本40歳以上)による

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