BREAK THE SILENCE
2020年11月06日 12時51分 JST | 更新 2020年11月06日 12時58分 JST

日本モンキーセンターの公式Twitterが「女性蔑視」と炎上 ⇒ 所長が謝罪「多くの方々を傷つけた」

2018年から飼育員のユニークな視点で情報発信を始めて話題になっていたが、裏目に出た格好だ。

j-monkey.jp
「日本モンキーセンター」公式サイトに掲載された謝罪文

愛知県犬山市にある世界屈指のサル類動物園「日本モンキーセンター」の公式Twitterの投稿をめぐり「女性蔑視ではないか」と批判が相次いでいた問題で11月5日、同センターの公式サイトに謝罪文が掲載された。伊谷原一(いだに・げんいち)所長の名前で「多くの方々を傷つけた事実に弁解の余地はありません」として「心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

 

■批判を浴びた公式Twitterの文言は?

 日本モンキーセンターによると、問題となった投稿は10月末のもの。南アメリカに生息するサルの一種「シロガオサキ」のモップくんを観に来た女性の後ろ姿の写真を投稿した上で、以下のようなメッセージを添付していた。

「『モップくんが大好きなんです!』と来園してくださる方は素敵なお姉さまばかりだと思っていましたが、なんと!本日初めて『女子』にお会いしました!!」

この投稿に関して「本人に無断で写真を撮って掲載しているのでは?」と疑問視する声が続出したほか、「女性の来場者を品定めし、歳を重ねた女性を笑う行為を世界に発信するのはやめてください」「ただ猿を観に行っただけで飼育員から、若い女の子だあ!と舞い上がって写真撮られるのは気持ち悪い」として、女性差別や年齢差別を指摘して批判する声が相次いでいた。

問題となった投稿はまもなく削除されたが、センターから公式な声明がなかったため、SNS上で批判の声が止まらなかった。

こうした声を受けて、日本モンキーセンター伊谷所長は謝罪声明の中で「写真は無断掲載ではない」とした上で、「添えられた文言によって多くの方々を傷つけた事実に弁解の余地はありません」として謝罪した。「ハラスメント研修などによる意識教育」につとめてきたが「十分に機能していなかった」として再発防止に努めるという。

 

■SNSに力を入れていたが裏目に

日本モンキーセンターは1956年に設立。世界最多の約60種の霊長類を飼育していることで知られている。

近年は来園者数の減少などで経営状態が悪化しており、状況打開のため公式Twitterでの情報発信に力を入れた。2018年から飼育員のユニークな視点で情報発信を始めて、話題になっていたが、裏目に出た格好となった。今後のSNSでの情報発信は当面の間、イベントや研究情報の発信に限り、主観的投稿は控える方針だ。

日本モンキーセンターの謝罪声明の全文は以下の通り。

 

日本モンキーセンターを応援してくださっている皆様

 

 この度、当センター・スタッフの軽率なツイッター投稿により、多くの方々に不快な思いをさせてしまいました。深くお詫び申し上げます。

 

スタッフには日頃より明るく楽しみながらも、自律・自立を重んじて職務に取り組むよう指導して参りました。その信念が適切に実現されずにこのような事態を招きましたのは、所長である私の指導力不足と監督不行き届きによるものと深く反省しております。

 

 不適切な投稿をした本人にはすみやかに厳重注意をし、詳細を調査いたしました。その結果、投稿された写真はご来園者様に無断での掲載ではないと確認いたしましたが、添えられた文言によって多くの方々を傷つけた事実に弁解の余地はありません。引き続き相応な処分を検討するとともに、今後二度とこのようなことを起こさない対策を真摯に考え、当センターとしての責任を負ってまいりたいと思います。

 

 当センターではこれまでもハラスメント研修などによる意識教育につとめてまいりました。しかし今回、みなさまからのご指摘により、それが十分に機能していなかったことを教えて頂きました。私も含めスタッフ全員がこの事実を重く受け止め、どなたにも安心してご来園いただける施設であるよう、意識改革や体制の改善に努めることをお誓い申し上げます。

 

最後に重ねて、心よりお詫び申し上げます。また、この謝罪の掲載に時間がかかりましたことを重ねてお詫び申し上げます。

 

(公財)日本モンキーセンター所長/動物園長

伊谷原一