『シリア難民の友達』へのインタビューが衝撃的すぎた。

ベルリン在住のライターさんWASABIさんが衝撃的なインタビューをしています。シリアから、命からがら難民としてドイツへ逃げてきた友人へのインタビューです。
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ひどいのは、政府のやつらは自分たちを殺しはしないんだよ。苦しめるために生かしておく。ご飯はパンとじゃがいもだけで小さな狭い部屋に200人以上の囚人が閉じ込められて。毎日体育座りで寝ていたから背中が今でも痛い。

ベルリン在住のライターさんWASABIさんが衝撃的なインタビューをしています。シリアから、命からがら難民としてドイツへ逃げてきた友人へのインタビューです。

あまりにも衝撃を受けたのでぼくもシェアします。

ポイントをまとめると、

  • インタビュー対象のシリア難民の友達は、政府軍による暴挙によりすべてを失い「それしか選択肢がないから」という理由で自由シリア軍に入る
  • 平和的デモ中に取り締まられて牢獄に入れられ、拷問の日々が続く(しかし殺しはしない)。これが1年半続く。
  • シリアからドイツに来るまで、1ヶ月22日間、5カ国をまたぐ
  • 一般的にヨーロッパに渡るのにかかる費用は5000ユーロ(約67万円強)
  • 船にはオプションがあり、1回の船の平均価格は1000ユーロで、安い船だと300ユーロから乗れるが、このような船は沈没しやすい安いつくりの船
  • 選んでドイツに来てるわけではなく、「難民」と呼ばれることも好まない
  • ドイツからもらっているサポートは、住まい、毎月無償で語学学校に行く権利と交通費がタダになる権利、無料の健康保険。毎月399ユーロ(約5万4千円)の金銭補助。これが3年間続く

船で渡るしかないのは、他国の大使館が閉まっているからパスポートをとることができない、と別のソースで知りましたが、それでかつ5000ユーロを所持していてディーラーにからがらたどり着いたとしても、それは「船旅」の始まりにすぎないという。。。

拷問の様子のYoutubeビデオもみましたが、すさまじすぎました。

ぜひインタビュー全文は上記のWASABIさんのサイトからお読みください。

また支援先を探している方は、以下もご参照ください。

また、Teach Surfing というNGOは、何もわからない状態で新生活を始めることになったシリア難民むけに、ドイツでの暮らしが少しでも楽になるようにと、様々なワークショップを開催しているようです。例えば、シリア人によるアラビア語講座などを開催しているようです。

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シリア難民はスマホカメラをどう使っているのか
ボートに揺られて、まず「自撮り」―エーゲ海の海上で(01 of09)
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シリア難民のニスマさん(左)たち一行は、早朝、経由地のトルコから、ギリシャ・レスボス島を目指し出発した。大人ひとり1100ドル、子ども600ドルを密航業者に払ったという。波に揺れるボートの上で、写真と動画を自撮りした。全長7メートルほどのボートに、子どもからお年寄りまで40人ほどが肩を寄せ合っている。危険な旅路の貴重な記録だ。 (credit:ニスマさん提供(2015年7月23日撮影))
レスボス島に着く。たき火の前で(02 of09)
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暗闇の午前4時。たき火の前に座りながら、スマホの画面だけが光っている。熱心にSNSで文章や写真を仲間とやりとりしていた。つい2時間ほど前、トルコからボートでエーゲ海を渡り、ギリシャの離島・レスボス島に着いたばかりの男性だ。近くではイラク人やシリア人が30人ほど、路上で眠っている。服は海水で濡れ、海で靴を失った人もいた。夜が明けると、難民登録のため約40キロ離れた島の中心部まで歩かなければならない。 (credit:朝日新聞社・矢木隆晴(2015年9月13日撮影))
太陽光でスマホを充電(03 of09)
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レスボス島の難民キャンプは難民にとって決して十分な環境とは言えない。「水、清潔なトイレ、食料に情報、そして電源が足りない」と話すのはシリアから来た、大学生のニスマさん(24)。テントに到着するとすぐに、持ち歩いている太陽電池の充電器に、サムソン製のスマホをつなげた。キャンプ内ではプリペイドのSIMカードを業者の男性から買うことができる。「ネットが通じたら無料通話アプリで連絡する」と連絡先を交換した。 (credit:朝日新聞社・矢木隆晴(2015年7月23日撮影))
レスボス島からの出発(04 of09)
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ギリシャのレスボス島からフェリーで出発する女性がスマホで写真撮影していた。ここからアテネ近郊のピレウス港を目指す。劣悪な環境の島の難民キャンプで数日を過ごした後、ようやくギリシャでの一時滞在許可の書類を得た。これでようやく、フェリーのチケットを買うことができる。約40ユーロのチケット代はもちろん自腹だが、新天地に出発する人々の表情は晴れ晴れとしていた。 (credit:朝日新聞社・矢木隆晴(2015年7月24日撮影))
アテネに到着(05 of09)
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夕暮れ時のギリシャ・アテネ近郊のピレウス港。レスボス島から到着した難民でごった返している。島で会ったニスマさんから午前中、SNSで「いまフェリーに乗っている」と連絡があった。最後尾からきた彼女たちの一行と再会。ヨーロッパ大陸に上陸した喜びに包まれた彼らはスマホでさかんに記念撮影していた。ニスマさんも撮影した写真をフェイスブックにアップロード。「安全な旅路を」「神があなたたちを守っています」などの40件以上のコメントが友人から寄せられ、70以上の「いいね」ボタンが押された。 (credit:朝日新聞社・矢木隆晴(2015年7月25日撮影))
自撮り棒で撮る(06 of09)
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アテネ近郊のピレウス港に到着後、持参した自撮り棒ですかさず撮影するニスマさん。一見、普通の旅行者と見間違う。シリアでは北部イドリブ近郊の私立大学で英文学を学んでいた大学生だ。大学の寮で同室だった親友とはフェイスブックでやりとりを続けている。ツイッター、インスタグラムにも投稿するため、スマホが離せず、「ネットがなければ生きていけない」という。親友に預けているペットの黒猫のことが気にかかっている。 (credit:朝日新聞社・矢木隆晴(2015年7月25日撮影))
マケドニア北部で(07 of09)
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セルビア国境へとつながるマケドニア最北端の草原で記念撮影をするクルド系シリア難民グループ。「大人数になったほうが安全なんだよ」と集団で行動する。現金を持っていて、立場の弱い難民は強盗に襲われやすいという。どのルートが安全かをSNSで仲間と共有している。男性たちは「君も気をつけたほうがいいよ」と言い残し、森の中に消えていった。 (credit:朝日新聞社・矢木隆晴(2015年7月19日撮影))
セルビア北部(08 of09)
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セルビア最北の都市、スボティツァ郊外にある廃レンガ工場の敷地内では数百人が屋外で暮らしていた。まわりにはゴミが散乱。パンやトマトの食べ残しが腐り、ひどくにおう。ハンガリーへの国境を越えるために待機しており、食料や衣類はボランティアの配給に頼っている。草原で布を敷いて横になっているパキスタン人に声をかけた。スマホを持っているが、電話やネットは使えないという。「写真を送ってくれよ」と言われ、名刺を渡した。ネットにつながったら連絡すると言うが、まだ連絡は来ていない。 (credit:朝日新聞社・矢木隆晴(2015年7月27日撮影))
ドイツでの生活(09 of09)
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ニスマさん一家は8月上旬、ドイツにたどり着くことができた。一時的な難民認定を受け、9月上旬からドイツ南西部のハイルブロン市で、市が提供する住宅で暮らす。シリアにいる祖父母とは、スマホで写真を送り、会話を交わす。祖父母は孫たちと連絡をとるために、スマホを買い、無料通話アプリの使い方を覚えた。「元気に暮らしているよ」と話す表情は穏やかだった。新天地での生活は始まったばかりだ。 (credit:朝日新聞社・矢木隆晴(2015年9月29日撮影))