美術館・展覧会・ミュージアム

自身のインスタグラムに作品の写真を投稿。「本物?」と飛び交っていた憶測に、作者自ら終止符を打ちました
コロナ禍で、世界の多くのミュージアムがバーチャルでの「映像ツアー」をオンラインで発信している。ヴィクトリア&アルバート美術館『KIMONO』展を通して、リアルなアート鑑賞と映像ツアーの体験の違いについて、ロンドン在住の美術家・吉荒夕記さんが考察します。
ロンドン地下鉄では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために清掃に力を入れており、バンクシーの新作は、他の落書きと同様に扱われ、消去されたという。
約15年ぶりに残されたバンクシー自身のタグ(サイン)、「I GET LOCKDOWN」という言葉の向こうに隠されたメッセージ…。ロンドンでストリートアートを長年研究する美術家・吉荒夕記さんが読み解きます。
18世紀、奴隷貿易によって栄えた都市、英・ブリストル出身だといわれる覆面アーティストのバンクシー。「Black Lives Matter」運動が世界中に広がるなか、彼らしいブラックユーモアのきいた作品を発表した。
イギリスの反人種差別デモで17世紀の奴隷商人の銅像が引きずり下ろされ、海中に投棄された。地元市長は引き揚げて別の場所で展示する考えだが、バンクシーは「これでみんな幸せ」とユニークな提案をしている。
「もし白人が問題を解決しようとしないならば、誰かが上の階に行って、ドアを蹴破るしかないんだ」などと、比喩を用いながら自身の考えを公表した。
この絵は病院に飾られている。バンクシーは「この作品が、この場所を少しでも明るくできればと願っています」とコメントしているという。