8000年間一緒だった 古代の墓から双子が発見される(画像)

考古学者のグループが、約8000年前に双子を出産中に死亡したとみられる女性の遺体を発見した。新石器時代の暮らしに新たな注目が集まっている。
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Vladimir Bazaliiskii

考古学者のグループが、約8000年前に双子を出産中に死亡したとみられる女性の遺骨を発見した。新石器時代の暮らしに新たな注目が集まっている。

2月発売の考古学雑誌「アンティクイティ」誌によると、この遺骨は難産か閉塞性分娩で死亡した最古の女性で、考古学史上最も古い双子であると記載されている。

この発見で注目すべきは、先史時代に双子が存在していたことは間違いないが、これまで、その証拠はないに等しかったことだ。

今回の発見で、その歴史が塗り替えられた。

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7630〜7725年前のものと思われるこの遺骨は、現ロシアのイルクーツク近郊にあるロコモティフという先史時代の墓地で見つかった。女性の遺骨は1997年に発見されていたのだが、当時、この女性のお腹には赤ん坊が1人しかいなかったと考えられていた。

だが、最近行われた再調査で、骨盤部分に2体目の骨が見つかった。

「5分もしないうちに、同僚に言いました。『すごい、双子だわ』」カナダのサスカチュワン大学の考古学者で、研究者の1人アンジェラ・ライヴァース博士は、科学ニュースサイト「ライブサイエンス」にこう述べた。

死亡時、この女性は25〜25歳くらいであったと思われる。死亡原因は、分娩時の双子の異常体位によるものかもしれない。

片方の赤ん坊は、足が下向きで逆子気味であり、もう片方は頭が下向きの正常な頭位であった。「アンティクイティ」によると、現代であっても双子の20%が分娩時にこの体位になり、リスクが高いと考えられている。

双子の赤ん坊がきつく抱き合った状態になっていたか、1方の頭が産道で詰まってしまったのかもしれない。研究者は、そのせいで「分娩が難しくなり、親子3人とも死亡したようだ」としている。

ライヴァース博士はライブサイエンスに対し、ロコモティブの他の埋葬方法と同様、この女性もお腹にマーモットの歯が乗せられ、仰向けに埋葬されていたと答えている。

「このことから、人々はこの女性が双子を宿していると知らなかったか、分娩中の死亡はそれほど珍しいことではないため、これが特別な出来事とは見なされなかったと考えられます」とライヴァース博士は述べた。

この場所では、この双子を宿した女性の墓以外にも異例のものが発見されている。

1995年、考古学者グループは、オオカミの生息地から何千マイルも離れた場所で、独自の副葬品と一緒に埋められているオオカミの墓を発見した

2003年、研究者グループは「オオカミが特別に建てられた墓に埋葬されるなど非常に珍しいことです。このことから、この古代社会では、このオオカミが非常に重要な役割を持っていたと推測されます」と報告した。同じ時期に犬が墓に埋められている例はあるが、オオカミの墓はこれだけだ。

研究者グループは次のように述べた。「日常生活で犬が人間のお供になることは理解できます。ですが、これまでオオカミが単体で埋められていた例は他にありません」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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