伊402とみられる潜水艦、日本テレビが五島列島沖で発見か

幻の伊402の姿が明らかに――。

幻の伊402の姿が明らかに――。

第二次世界大戦中に日本軍が建造し、実戦投入されることなくアメリカに処分された潜水艦「伊402」とみられる残骸が、長崎県の五島列島沖で見つかった。8月16日放送の日本テレビ系報道番組「バンキシャ!」が報じた。

伊400型潜水艦 写真集
伊400(01 of07)
Open Image Modal
入港した伊400。1945〜46年に撮影。 (credit:United States Navy / ww2db.com)
伊400(02 of07)
Open Image Modal
(credit:ww2db.com)
伊401(03 of07)
Open Image Modal
伊400の姉妹艦。伊400型は、第二次世界大戦中に就航した潜水艦の中で最大だった。 (credit:Wikimedia)
伊400の飛行機格納筒(04 of07)
Open Image Modal
(credit:Wikimedia)
アメリカ本土に回航されて技術調査中の伊400(05 of07)
Open Image Modal
本型は軽巡洋艦なみの14cm主砲を後部甲板に装備していた。 (credit:Wikimedia)
伊400の士官(06 of07)
Open Image Modal
(credit:Wikimedia)
水上攻撃機「晴嵐」(07 of07)
Open Image Modal
伊400に3機搭載できた。浮上時にカタパルトで射出される。 (credit:Wikimedia)

伊402は、兄弟艦の伊400、伊401とともに、第二次世界大戦当時で世界最大級の潜水艦。完成が遅かったため実戦に投入されることなく終戦を迎え、翌1946年、23隻の潜水艦とともに五島列島沖でアメリカに処分された。

海保によると、「伊402潜水艦」は米国本土を攻撃するため建造され、水上爆撃機を3機搭載する当時世界最大の潜水艦。複数の文献で、五島列島沖では第2次世界大戦後、米軍が旧日本海軍の潜水艦24隻を沈没処理したとされる。

旧海軍潜水艦か、海底に24隻 当時世界最大「伊402」も? 五島列島沖:朝日新聞デジタル 2015/08/08 05:00)

海上保安庁が7日、五島列島沖の海底で、24隻の沈没船の船影を発見したと発表していた。これを受け、日本テレビが追加取材し、伊402とみられる映像を収録、「バンキシャ!」で放送した。

伊402の特徴となっている、攻撃機を収納する格納筒らしき構造物や飛行機を発射させるカタパルトがカメラに収められており、伊402である確度が高いと番組では報じている。

なお、兄弟艦の伊400は2013年12月、ハワイのオアフ島沖の海底で見つかっている

伊400型は当時としては最先端の技術が用いられ、全長約120メートル。攻撃機を発進させる空母の機能を持ち、無給油で地球を1周半連続航行する能力があったとされている。