アロハ! ハフポスト・ハワイを紹介します

ホノルル――アロハ! 私はハフィントンポストの最新版、ハフポスト・ハワイをローンチするために、ここホノルルに来ています。私たちハフィントンポストがオンラインニュースメディアの「ホノルル・シビル・ビート」と提携できたことをとても嬉しく思います。
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ホノルル――アロハ! 私はハフィントンポストの最新版、ハフポスト・ハワイをローンチするために、ここホノルルに来ています。私たちハフィントンポストがオンラインニュースメディアの「ホノルル・シビル・ビート」と提携できたことをとても嬉しく思います。「ホノルル・シビル・ビート」は、ハワイにおけるジャーナリズムの先鞭とも言える存在で、公共の問題と調査報道に特化しているメディアです。この3年間、シビル・ビートは創業者ピエール・オミディアが掲げる使命を鮮明に打ち出しています。インターネット通信販売大手のeBay創業者でもあるピエールが掲げる使命とは、「活気のある市民広場」を作り出すことなのです。

シビル・ビートの調査報道の範囲は幅広く、ワイキキの象徴であるアラワイ運河の環境状態から、警察の度重なる不祥事となぜ隠蔽するのかという追及までさまざま。また、彼らの調査報道連載として、増大する一方のスクールバス契約予算に関するものもあります。彼らは州当局に契約方法を見直しを求めて報道しているのです。これこそが本当に影響力のあるジャーナリズムと言えるでしょう。当然のことながら、ソサイエティ・オブ・プロフェッショナル・ジャーナリスツ(ジャーナリストの教育支援団体)は、シビル・ビートを過去3年間でもっとも優れたハワイのニュースサイトと認定しました。

私たちがハフポストをハワイにお届けできる、これ以上の喜びはありません。といっても、私はただハワイのビーチは非常に美しいとか、最高の天気だとか、そんなことだけを言いたいのではありません。一方には、今ハワイでハフポストをローンチすることにある特別な意味があるのです。それは「サード・メトリック」(第三の価値観/お金、力という二つの価値観の先にある、成功の再定義)という新たな編集テーマが、私たちにとってとても重要になってきていることです。ハワイの「アロハ・スピリット」(訳注・アロハは、挨拶のことば以上に、「愛」「幸福」「豊かさ」といったさまざまな意味が込められている)があります。テクノロジーから離れ、人々に活気を取り戻すオアシスのようなハワイをかたち作った精神です。それはすなわちサード・メトリックの本質であり、幸福、そして私たち人間が得られたり取り戻せたりする能力などが凝縮されているのです。

訪問者の視点で見ると、ハワイの人々は、彼ら以外のアメリカ人のはるか先を行っています。誰もが望む暮らし、そしてもちろん誰もが手に入れられるというわけではない暮らしをしているということなのです。この場所には、「ハワイ時間」があります。深く考える、驚きと感動を得る、そしてストレスを和らげる時間がたっぷりあるのです。そして、アロハ・スピリットには「オアナ」(家族)という概念もあります。この言葉は、血縁関係よりもさらに広がりのある、私たちのより大きなコミュニティを結びつけるものなのです。コミュニティとは、ハフポストが立ち上がった初日から掲げてきた使命の中心部分でもありますから、私たちは、自分たちなりに育ててきた「オアナ」の精神をもって、ハワイの人々を喜んでお迎えします。もっとも重要な話題にふれていきますし、それと同じくらい大切なこととして、ハワイの人々に、自分自身のことを語ってもらう場にお招きします。

ハワイに住む人たちの多くは、言葉に込められたスピリットの美しさに心を奪われ、移住してきました。ポール・セロー(『ワールズ・エンド』『大地中海旅行』などの旅行記作家)はハワイについて、このように賛美しています。「私の人生で、ハワイほど長く過ごした土地はない。アフリカでも、アジアでも、イギリスでも不満だらけで『ここでは死にたくない』と思っていたが、ハワイでなら死んでもいい。それだけここで暮らすのが好きなんだ」

そして、バラク・オバマは若い頃に過ごしたハワイについて、このように回想しています。

身震いするくらい青い太平洋の海面、苔に覆われた断崖、そしてマノアの滝に吹きつける一陣の涼風。そこはジンジャーの花が咲き、目に見えない鳥たちのさえずりで満たされた森林に包まれている。ノースショアの途方もなく大きな波が、まるでスローモーションの映像のように砕け散る。オアフ島のパリ峠に差し掛かる影。焼けつくようだけれども、香りただよう空気。

住んでいないけれども訪れた人にとって、あるいは行きたくてたまらない人にとって、ハワイという土地は、私たちの想像をかき立てる類まれな場所だと言えます。オーセンティックな正統的文化から、キッチュで俗っぽい文化まで、ハワイの影響を受けていない庶民的な文化など存在しないように思えます。『ギリガン君SOS』(1960年代半ばにアメリカのCBS、日本の日本テレビ系で放送されたアメリカのコメディドラマ)、『ハワイ5-0』(ハワイ・ファイブ・オー/1960年代末から80年にかけてアメリカのCBS、70年にフジテレビ系で放送された刑事ドラマ)、エルヴィス・プレスリーの『アロハ・フロム・ハワイ』(1973年1月14日にホノルル・インターナショナルセンターで行われたチャリティーコンサート。日本を含め世界同時生中継された)、パール・ハーバー(真珠湾攻撃)関連の映画、『地上より永遠に』(1953)で、バート・ランカスターとデボラ・カーがオアフ島の波打ち際で見せたキスシーン、『ファミリー・ツリー』でのジョージ・クルーニーのアロハシャツ姿......数え上げればきりがありません。他のことはともかく、私たちの人生に惹きつけてやまないハワイの魅力をもたらす例はこれだけあるのです。そしてそうした魅力は、少なくとも陸地に囲まれた沿岸部にいて、せかせかしている私たちアメリカ本土の人間にとっては、別世界のように思えるのです。

ハワイの食材も忘れてはいけません。豊富で新鮮な魚から、ロコモコ(ごはんにのせたハンバーグと目玉焼きにグレイビーソースをかけた丼)やハウピアパイ(ココナッツミルクのデザート)のようなハワイの郷土料理(どちらも今ではマクドナルドのメニューで見かけますが)までいろいろです。食材について言えば、他の多くのものと同じく、ハワイは独特の食文化圏に属しており、アメリカの他の地域にはまだもたらされていない影響を世界各地に与えています。ハフポストの「テイスト」(料理)カテゴリでも取り上げていますが、日本、韓国、ポルトガル、フィリピン、アメリカ、中国、そしてポリネシア諸島からインスピレーションされたり伝統を受け継いだりしながら、ハワイ料理のレシピは決して一つのエスニック料理の範疇に収まらないくらいの広がりを見せているのです。

ハフポスト・ハワイは、ハワイにあるものすべてにスポットライトを当てます。私たちはハワイの生活を美化するためにここにいるのではありません。ハワイ諸島を単一の場所としてとらえることもしません。それぞれの島固有のアイデンティティ、歴史、そして文化に注目していくため、あらゆるツールを駆使していきます。

そして私たちは、「楽園の価値」にこだわります。人間の生活、環境、そして継承することの重要性を問いかけなから考えていきます。例えば、海水面の上昇によって、ハワイにある海辺のリゾートが危機に追いやられます。さらにハワイ州のエネルギーが高負担になっており、電気料金がアメリカ国内でもっとも高くなっています。

私たちが記念ハガキの風景としてではなく、ひとつのコミュニティとしてハワイを見た時、ここに住む人たちの生活が、ビーチやウォータースポーツよりも大切なことは明らかです。一方、ハワイは世界でもっとも観光客が訪れる場所のひとつでもあります。昨年は800万人近い旅行客が訪れ、ここ数年の景気停滞にも関わらず急激に伸びています。同時に、観光に依存している経済状況の中で、ハワイ州は多角的な収益構造と、さらに高収入の雇用が求められているのです。ハワイの退役軍人は、アメリカの他の州よりも高度障害給付金の給付が遅れているという事態に長らく直面しています。10人に1人が退役軍人という、州の米軍人口に占める割合の大きさも大きな問題です。

シビル・ビートの地方ジャーナリズムとハフィントンポストのグローバルなプラットフォームに注入し、融合されることによって、ハフポスト・ハワイはストーリーテリング(一人の人間の物語を語るという、ハフィントンポストの編集方針)と意見の活発な交換を行える強力な言論空間となります。その言論空間は、ハワイの生活様式を賞賛し、改善が必要なものにスポットライトを当てる場となるのです。ピエール・オミディアと仕事ができる喜びは何ものにも代えがたい喜びです。同じく、シビル・ビートの本部長であるジェイソン・ハーパー、そして当然ながらシビル・ビートの編集者パティ・エプラと一緒に働けることを楽しみにしています。パティがハフポスト・ハワイの編集長となることにとてもわくわくしています。ハフポスト・ハワイに携わる私たちのチームは、アソシエイト・エディターのガブリエラ・アオウンとクロエ・フォックス、そしてソーシャルメディアエディターとしてジーン・パークとカーラ・ヘレリアが担当します。

ハフポスト・ハワイのローンチ日には、次の方たちがブロガーとして参加します。ハワイ州観光局CEOマイク・マッカートニー、彼にはハワイ州の観光産業の将来について書いてもらいます。ハワイの自然を守るために土地の買取を進めている団体ノースショア・コミュニティ・ランド・トラストのエグゼクティブ・ディレクター、ダグ・コールには現在売りに出されているノースショアの土地の将来について、ハワイの化石燃料依存をなくすための非営利団体ブルー・プラネット・ファウンデーションの代表ジェフ・ミクリナにはハワイのクリーンエネルギーの将来について、教育博士課程取得候補者コリーン・K・リーには、ハワイの子どもたちのために早期教育の重要性について、シドニーオリンピックに出場したビーチバレー選手ケビン・ウォンにはスポーツを通じた人生の教訓の学び方を、そして子どもたちの育成をサポートする非営利団体ビッグブラザーズ・ビッグシスターズ・ハワイのホリー・ブラウンには、彼女がなぜすべてを投げ打ってハワイに移住したのか、を書いてもらいます。

「アロハ」にはさまざまな意味が込められています。しかし、ハワイでもっとも尊敬されているデューク・カハナモクが定義した「アロハ」は特筆すべきものの一つといえるでしょう。デューク・カハナモクは、水泳のオリンピック金メダリストで、サーフィンを世界中に普及させた功労者です。彼は「アロハ」についてこう語っています。「アロハとは、真の親愛の情を示す、世界共通のスピリットを表すキーワードです。アロハは、ハワイの名声を高める言葉でもあり、相互理解と友情の輪の中核となるものです。人と会う時、そして別れる時に「アロハ」と声をかけてみてください。きっと、声をかけられた人たちの友好的なリアクションに驚くでしょう。私はそう信じていますし、アロハこそが私の信念なのです。アロハ・トゥー・ユー」

そう、アロハ・トゥー・ユー。ハワイにいる私たちハフィントンポストの読者のみなさん、そして世界中の読者のみなさんにも、アロハ・トゥー・ユー。ハワイが、ハフポストファミリーに加わることを歓迎致します。そして、いつものように、あなたが考えていることをコメント欄にお知らせください。