民進党のロゴマーク「井村屋に似ている」の声も 岡田代表の説明は?

民進党は5月19日、公募していた党のロゴマークを決定し、岡田克也代表が党本部での記者会見で発表した。
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民進党は5月19日、公募していた党のロゴマークを決定し、岡田克也代表が党本部での記者会見で発表した

民進党の頭文字「M」を赤と青で図案化したもの。岡田氏は、マークの解釈について「いろいろあっていい」とした上で「未来に向かって共に進むという意味を持っている。躍動感のあるいいマークだと思う」と語った。

■ネットでは「井村屋に似ている」という声も

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民進党ロゴマーク(左)と井村屋ロゴマーク。いずれも公式サイトより

新ロゴをめぐっては、最終候補4作品の1つとして発表されると「食品メーカー井村屋のロゴマーク似ている」といった意見が、ネット上の意見募集で寄せられていた。これを受けて岡田氏は、自ら井村屋に連絡し「問題ない」と了承を得たと会見で明かした上で、「我々とはコンセプトが違う」と経緯を説明した。

井村屋の公式サイトによると、ロゴマーク(通称アイアイマーク)は「母と子のきずな」を表現しているという。アルファベットの「i」を人に見立て、「母と子の楽しいひとときを表現し、人と人とのつながりを大切にする井村屋グループの姿勢を表しています」と説明している。ハフポスト日本版は井村屋に電話取材を申し込んだが「現在担当者が不在です」との回答だった。

■岡田氏「浸透できるようにしていきたい」

ロゴは、都内の広告デザイナー三田村博和さんの作品。3676件の応募の中から4案に絞られ、地方県連や約800のネット投票、国会議員の投票で、最終的に三田村さんのA案が選ばれた。三田村さんには謝礼として30万円が支払われる

岡田氏は「しっかり浸透できるように参院選もあるので努力していきたい」とロゴの認知度向上に努める方針を述べた。ただ、赤と青のカラーリングの意味について質問されると「青色が党のテーマカラーだが、ロゴのカラーリングの意味については、特に作者には確認していない」と答えた。

民進党の前身である民主党には「民主くん」というゆるキャラがいたが、新ロゴ決定を受けて、福山哲郎幹事長代理は「新たなゆるキャラを検討している」と述べた。民主くんは公式Twitterで「政界引退したボクには関係のないことですが」と前置きしつつ、井村屋の「あずきバー」との2ショットを披露した。

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(credit:時事通信社)
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(credit:時事通信社)
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「国民の声」の設立両院議員総会であいさつする鹿野道彦元総務庁長官(東京都内のホテル) \n\n撮影日:1998年01月04日\n
(credit:時事通信社)
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新進党分党で誕生した3党が合流して1998年1月に結成。4月、民主党に合流し解散。

民政党結党総会に臨む(左から)羽田孜代表、細川護熙氏、鹿野道彦幹事長(東京・赤坂プリンスホテル) \n\n撮影日:1998年01月23日
(credit:時事通信社)
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新進党分党により1998年に小沢一郎らを中心に結成。99年に自民党と連立政権に参加するが2000年に離脱。2003年に民主党と合併。

4人目の当選者に笑顔でバラを付ける自由党の小沢一郎党首(東京・赤坂の同党本部) \n\n撮影日:1998年07月12日
(credit:時事通信社)
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2000年、小沢一郎・自由党党首が自自公連立政権から離脱する動きを見せると、反対する国会議員が離党し「保守党」を結成。自民党と連立政権を組んだ。解党後「保守新党」結成を経て、2002年に主要議員は自民党に合流した。

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(credit:時事通信社)
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2005年の「郵政解散」で、郵政民営化反対を理由に公認を取り消された自民党議員と、田中康夫・長野県知事らが結成。2007年参院選以降は民主党と統一会派を組む。2012年に田中が衆院選で落選し議席を失う。

テレビ局の中継でインタビューに答える新党日本の田中康夫代表=16日夜、兵庫県尼崎市 \n\n撮影日:2012年12月16日\n
(credit:時事通信社)
国民新党(17 of21)
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2005年の「郵政解散」で、郵政民営化反対を理由に公認を取り消された自民党議員を中心に結成。2009年以降は民主党と連立政権を組む。2013年解散。

新党名「国民新党」を披露する右から亀井静香(元政調会長)、田村秀昭(参議院議員)、綿貫民輔(元衆院議長)、亀井久興(元国土庁長官)、長谷川憲正(参院議員)の各氏(東京・千代田区の憲政記念館) \n\n撮影日:2005年08月17日\n
(credit:時事通信社)
みんなの党(18 of21)
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自民党を離党した渡辺喜美を中心に2009年結成。自民でも民主でもない「第三極」の目玉となるが、第2次安倍政権へ接近する渡辺に反発する勢力が分裂。2014年解党。

新党「みんなの党」結成の記者会見で、手を取り合って撮影に応じる渡辺喜美代表(前列右から3人目、元行政改革担当相)、江田憲司氏(同4人目)、浅尾慶一郎氏(同2人目)ら(東京都内のホテル) \n\n撮影日:2009年08月08日
(credit:時事通信社)
たちあがれ日本(19 of21)
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自民党離党者や石原慎太郎・東京都知事らを中心に2010年結成。2012年「日本維新の会」に合流。

新党「たちあがれ日本」の結党を発表後、撮影に応じる(左から)中川義雄氏、藤井孝男元運輸相、与謝野馨元財務相、平沼赳夫元経済産業相、園田博之自民党前幹事長代理、石原慎太郎東京都知事(都内のホテル) \n\n撮影日:2010年04月10日
(credit:時事通信社)
国民の生活が第一(20 of21)
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(credit:時事通信社)
結いの党(21 of21)
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みんなの党を離党した江田憲司らが2013年結成。14年「維新の党」に合流。

結いの党の党本部事務所開きで看板を掲げる江田憲司代表(左)=21日午前、東京・永田町 \n\n撮影日:2014年01月21日\n
(credit:時事通信社)