ASKA容疑者のタクシー車内映像問題で国交省が「遺憾」と通知

国交省は通知で管理の徹底を求めている。

覚せい剤取締法(使用)違反の疑いで逮捕されたASKA容疑者が逮捕前に乗ったタクシー車内の映像がテレビで放送された問題で、国土交通省は12月1日、ドライブレコーダーの映像管理について徹底するよう、タクシーなどの業界団体などに通知したと発表した

国交省は発表で、「乗客のプライバシーに配慮することなくマスコミに映像を提供するという行為が行われたことは、誠に遺憾」と表明。社内規定の作成を含めて適切に管理を徹底するように、と自動車局安全政策課長と旅客課長の連盟で通知している。

映像について、東京都のタクシーグループ「チェッカーキャブ」は11月30日、公式サイトで「当グループ加盟の1社よりマスコミへ提供されたもの」と認め、「映像提供を行った社に対しては、グループとして厳罰をもって対応し、記録映像の管理徹底を図らせる所存であります」と記して謝罪した

公開された映像は車内に設置されたドライブレコーダーのもので、放送したうちの一社、日本テレビによると11月28日午後6時すぎに撮影された。ASKA容疑者が外出先でタクシーに乗り込み、運転手に自宅までの道順を指示する様子が映っている。ハフィントンポスト編集部では、日本テレビの他に、テレビ朝日、フジテレビでもニュースや情報番組で放映されていたことを確認した。

この問題で、ハフポスト編集部の取材に応じた小林正啓弁護士(花水木法律事務所)は、「明らかに違法で、肖像権とプライバシー権の両方を侵害している」とし、「公表されることを承知で提供したタクシー会社、そして実際に提供したテレビ局も違法行為をした」と指摘している。