新型コロナウイルス感染症の正式名称は「COVID-19」。もう“武漢の肺炎”と呼んではいけない理由がある

読み方は「コービッド・ナインティーン」。
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中国を中心に深刻な広がりを見せている新型コロナウイルスが引き起こす疾患について、WHO(世界保健機関)は現地時間の2月11日「COVID-19(コービッド・ナインティーン)」と名付けたと発表した。

WHOのテドロス事務局長の説明によると、最初のCOは「コロナ(Corona)」に由来し、VIは「ウイルス(Virus)」が元。Dは「疾患(Disease)」から取られた。ハイフン(-)を挟んで発生が確認された2019年の「19」が続く。

命名作業は国際的なガイドラインに沿って進められた。名前は発音が可能なうえ、疾患に関連していることを前提とし、「地理的な場所や動物、特定の個人や集団を指していないこと」が重要視された。

テドロス事務局長は「名前がいわれのない差別や偏見に利用されることを防ぐことが重要だ」と指摘した。

これまで新型コロナウイルスについては、中国・湖北省武漢市を中心に感染が拡大したことから、日本でも「武漢肺炎」「武漢の肺炎」などと呼ばれるケースがあった。今後は、特定の地名を想起させない統一的な名称が広まることが期待される。

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WHOのテドロス事務局長
EPA=時事