基本的人権の制限、テロ対策に必要? 宮家邦彦氏ら議論【東京オリンピック】

17日に放送されたフジテレビ系「新報道2001」で、2020年の東京オリンピックのためのテロ対策として、基本的人権の制限が必要がどうか議論された。
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7月17日に放送されたフジテレビ系列番組「新報道2001」で、2020年の東京オリンピックのためのテロ対策として、基本的人権の制限が必要がどうかが議論された。出演したキヤノングローバル戦略研究所の宮家邦彦研究主幹が「今までのやり方では絶対に不可能。そこは考えなきゃいけないと思います」と述べ、議論が必要だと強調した。

宮家氏は「もちろん基本的人権は大事ですから、それを制限するというより、基本的人権で許される枠の中で、公共の安全のために福祉のために、ある程度の義務を負わなければならないと思うんです」と問いかけた。

これに対して、前鳥取県知事の片山善博・慶応大教授は「基本的人権を極端に制限することに繋がらないような、技術とか情報を駆使して、犯罪を抑止するってことは私は大いにやったらいいと思うんですね」とした上で、「基本的人権をかなり制限するってことは、よほど慎重でないといけないと思います。日本の場合には、一旦制約したものが、非常時に制約したものが日常化するっていう懸念があるわけですよね。だからそれをよく念頭において、できる範囲ていうのはかなり限られてくると思われます」と述べた。

また、フジテレビの平井文夫・上席解説委員は「一般の人を対象にある程度の基本的人権の規制があっても、ある程度、カメラをいっぱい作るなど監視社会にしないともたないと思うんですけど」と話した。

宮家氏はこれらの議論を受け、「誤解のないように申し上げますけど、私は基本的人権を制限しろと言ったんではないんです。どこの国だって、基本的人権を守ろうとしているんです。しかしながら、テロの脅威があれだけ強くなった時に、日本は海で守られているんですよ、ですからまだまだ、今までよかったんです。今後、世界、グローバルスタンダードのテロリストがやってくることを考えれば、やはり、今までのやり方では絶対に不可能だと思います。そこは考えなきゃいけないと思います」と持論を展開した。

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1896年オリンピックの様子
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男子つり輪でメダルを獲得したドイツ人選手ヘルマン・ヴァインゲルトナーの写真。 (credit:Albert Mayer/Journal of First Olympic Games 1896/The Benaki Museum Historical Archives)
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ギリシャ人選手パナギオティス・パラスケボポウロスが、円盤を投げる準備をして立っている。 (credit:Albert Mayer/Journal of First Olympic Games 1896/The Benaki Museum Historical Archives)
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綱登り競技を観戦する人々。\n\n試合のルールによると、綱登りは手と腕のみを使って行われた。脚はまっすぐで動かされない。ロープは長さ49.5フィートで幅1.5インチだ。 (credit:Albert Mayer/Journal of First Olympic Games 1896/The Benaki Museum Historical Archives)
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ザッピオン・ホールで行われたフェンシングの試合。 (credit:Albert Mayer/Journal of First Olympic Games 1896/The Benaki Museum Historical Archives)
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マラソンのオリンピックメダリストであるギリシャ人選手スピロス・ルイスの表彰式。 (credit:Albert Mayer/Journal of First Olympic Games 1896/The Benaki Museum Historical Archives)