新興企業「ハイパーループ・ワン」、超高速推進システムのテストに成功。時速1100kmの目標に前進(動画)

ラスベガスの北に広がるネバダ砂漠で、ハイパーループ・ワン社が賭けに出た。

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米国ラスベガスの北に広がるネバダ砂漠で、新興企業のハイパーループ・テクノロジーズ改めハイパーループ・ワン社が賭けに出た。正確に言えばその"賭け"はテストトラックの上を飛ぶように走り抜け、砂漠の砂を蹴散らして、大喝采のうちに成功を収めている。同社は、テスラのイーロン・マスクCEOが考案した大量輸送の構想を基に、推進機構と輸送ポッドの開発を行っており、5月11日(現地時間)、共同創業者のシャービン・ピシェバー氏が「キティホークのプレビュー」と呼ぶシステムの一部の公開試験を実施したのだ。

試験車両は、約2.5Gの加速度で砂埃を巻き上げ、短距離走行を終了した。この砂埃は、次回の公開試験時にはより目立たなくなるだろう。CTOのブローガン・バムブローガン氏は、2016年末までに巨大なチューブで覆われた1/4マイル(約40㎞)の実物大の走行路を作りたいと語っている。

今回の試験は推進機構だけに焦点を当てたものであり、同社エンジニアリング部門上級部長のジョシュ・ガイゲル氏は、車両のモーターと走行路の関係を反発し合う2つの磁石に例えて説明する。重さ1,500ポンド(約680kg)の車両が走行路の始点から出発すると同時に、一列に並べられた磁石(ステータと呼ばれる)に電流が走り、車両の速度をどんどん押し上げていく。これにより0-60mph(約96.6km/h)までわずか1.1秒で加速し、最高速度は400mph(約644km/h)に達することが可能だという。


今回は浮上機構の試験は行われなかった。ガイゲル氏によれば、ハイパーループ・ワンは現在、パッシブ磁気浮上のソリューションをロサンゼルスのオフィスで査定中だという。推進機構と浮上機構の両方を含む試験は今年中に行われる予定だ。今回の試験も見事だったが、最終的に実用化される際には700mph(約1126.54km/h)という速度を超えることが期待されている。

注:この記事は米国版『Engadget』に掲載されたRoberto Baldwin記者による記事を転載したもの。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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